札幌競馬場で3年ぶりに開催される「ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」。出場14騎手の個人戦に加え、外国騎手・地方競馬代表騎手チームの「WAS選抜」とJRA代表騎手チームの「JRA選抜」に分かれ、合計得点を競う対抗戦も行われる。2日間にわたる世界の名手たちの競演を写真でお届けします。


2022WASJで総合優勝に輝いた武豊騎手(撮影・村野早祐)
2022WASJで総合優勝に輝いた武豊騎手(撮影・村野早祐)

ポイント最終順位


順位騎手1戦2戦3戦4戦合計
1武豊3015※62071
2川田将雅123021559
3松山弘平62030258
4バシュロ212※63050
5柴田善臣12201235
6岡部誠20112134
7ウィリアムズ1518125
7福永祐一1016825
7ホー1815125
10ルメール1410621
11パコー8111020
12グラハム4101116
13横山武史164415
14イーガン11114

※第3戦の武豊、バシュロ騎手は騎乗予定馬が競走除外のため、6点が与えられる


◆WASJ 出走馬はハンデキャッパーによりA~D評価にグループ分けし、各騎手の騎乗馬が公平になるように振り分けられる。個人戦(優勝賞金300万円)に加え、出場騎手をJRA選抜とWAS(外国騎手・地方競馬代表)選抜に分け、チーム合計得点を競う団体戦(優勝チームに賞品)も行う。全4戦で各レースともに1着30点、2着20点、3着15点、4着12点、5着10点、6着8点、7着6点、8着4点、9着2点、10着以下1点が与えられる。

表彰式

2022WASJで総合優勝に輝いた武豊騎手(中)と同2位の川田騎手(左)、同3位の松山騎手(右)(撮影・村野早祐)
2022WASJで総合優勝に輝いた武豊騎手(中)と同2位の川田騎手(左)、同3位の松山騎手(右)(撮影・村野早祐)
2022WASJに出場した14人の名手(撮影・村野早祐)
2022WASJに出場した14人の名手(撮影・村野早祐)
ファンに手を振るパコー騎手(撮影・村野早祐)
ファンに手を振るパコー騎手(撮影・村野早祐)

第4戦 芝1800メートル(3歳上2勝クラス)

WASJ第4戦を制したアインゲーブング(左)とバシュロ騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第4戦を制したアインゲーブング(左)とバシュロ騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第4戦を制したバシュロ騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第4戦を制したバシュロ騎手(撮影・村野早祐)
札幌12Rを勝利しJRA初勝利をあげたバシュロ騎手(右から2人目)(撮影・村野早祐)
札幌12Rを勝利しJRA初勝利をあげたバシュロ騎手(右から2人目)(撮影・村野早祐)
JRA初勝利をあげパコー騎手(左)から祝福のキスをされるバシュロ騎手(撮影・村野早祐)
JRA初勝利をあげパコー騎手(左)から祝福のキスをされるバシュロ騎手(撮影・村野早祐)

第3戦 ダ1700メートル(3歳上2勝クラス)

WASJ第3戦を制したメンアットワークと松山騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第3戦を制したメンアットワークと松山騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第3戦を制した松山騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第3戦を制した松山騎手(撮影・村野早祐)

第2戦 芝2000メートル(3歳上3勝クラス)

WASJ第2戦を制したサクラトゥジュールと川田騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第2戦を制したサクラトゥジュールと川田騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第2戦を制した川田騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第2戦を制した川田騎手(撮影・村野早祐)

第1戦 芝1200メートル(3歳上2勝クラス)

WASJ第1戦を制したメイショウツツジと武豊騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第1戦を制したメイショウツツジと武豊騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第1戦を制した武豊騎手(撮影・村野早祐)
WASJ第1戦を制した武豊騎手(撮影・村野早祐)

開会式

2022WASJに出場する左から、ウィリアムズ騎手、パコー騎手、ホー騎手(撮影・村野早祐)
2022WASJに出場する左から、ウィリアムズ騎手、パコー騎手、ホー騎手(撮影・村野早祐)

共同記者会見

シックな衣装で登壇するパコー騎手(撮影・奥村晶治)
シックな衣装で登壇するパコー騎手(撮影・奥村晶治)
笑顔でインタビューに答えるパコー騎手(右)。左端はバシュロ騎手(撮影・奥村晶治)
笑顔でインタビューに答えるパコー騎手(右)。左端はバシュロ騎手(撮影・奥村晶治)
お辞儀ポーズで会場を和ませるバシュロ騎手(左)とパコー騎手(撮影・奥村晶治)
お辞儀ポーズで会場を和ませるバシュロ騎手(左)とパコー騎手(撮影・奥村晶治)
インタビューに答えるイーガン騎手(撮影・奥村晶治)
インタビューに答えるイーガン騎手(撮影・奥村晶治)
グラハム騎手(撮影・奥村晶治)
グラハム騎手(撮影・奥村晶治)
左からバシュロ騎手、パコー騎手、イーガン騎手、グラハム騎手、ウィリアムズ騎手、岡部騎手(撮影・奥村晶治)
左からバシュロ騎手、パコー騎手、イーガン騎手、グラハム騎手、ウィリアムズ騎手、岡部騎手(撮影・奥村晶治)

出場14騎手プロフィル

JRA選抜

武豊(たけ・ゆたか)

1969年(昭44)3月15日生まれ。53歳。87年にデビュー。88年菊花賞でG1初制覇。昨年、史上初のJRA通算4300勝に到達。今年はドウデュースで史上最多6度目、史上最年長で日本ダービーを制覇した。JRA通算4373勝、うち重賞349勝、G1・79勝。WASJ出場は26回目。

クリストフ・ルメール

1979年5月20日生まれ。43歳。99年デビュー。JRA初騎乗は02年12月。15年3月にJRA移籍。18年には215勝を挙げてJRA年間最多勝記録を更新。昨年は5年連続のリーディング騎手に輝き、MVJも5年連続受賞となった。JRA通算1590勝、G1・41勝。WASJは7回目。

川田将雅(かわだ・ゆうが)

1985年(昭60)10月15日生まれ。36歳。04年にデビュー。08年皐月賞でG1初勝利、16年マカヒキでダービー初制覇。13、14、19~21年にJRA賞最高勝率騎手。JRA通算1788勝、うちG1・20勝。20日小倉で4年連続8回目のJRA年間100勝。現在、全国リーディング1位。

横山武史(よこやま・たけし)

1998年(平10)12月22日生まれ。23歳。17年デビュー。20年に史上最年少で関東リーディングを獲得。昨年はエフフォーリアとのコンビで皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を勝ち、他に菊花賞、ホープフルSも制しJRA・G1年間5勝を挙げた。今年はJRA90勝で関東1位。

柴田善臣(しばた・よしとみ)

1966年(昭41)7月30日生まれ。56歳。JRA競馬学校騎手課程1期生として85年にデビュー。昨年は55歳でレパードSを勝ち、JRA重賞最年長勝利記録を更新した。JRA通算2314勝。この春、JRA現役騎手として初めて黄綬褒章を受章。WASJ出場は10年ぶり9回目。

福永祐一(ふくなが・ゆういち)

1976年(昭51)12月9日生まれ。45歳。96年にデビュー。99年桜花賞でG1初制覇。20年にはコントレイルで無敗3冠制覇。昨年はシャフリヤールでダービー連覇。日本ダービー3勝は単独2位。今年もフェブラリーS、皐月賞を勝ちJRA・G1通算34勝。WASJは10回目。

松山弘平(まつやま・こうへい)

1990年(平2)3月1日生まれ。32歳。09年にデビュー。17年皐月賞(アルアイン)でG1初勝利。20年にはデアリングタクトで史上初の無敗牝馬3冠を達成。同年に自身初のJRA年間100勝。昨年はキャリアハイの同130勝。JRA通算962勝。WASJは初出場。

WAS選抜

テオ・バシュロ(フランス)

1992年9月22日生まれ。29歳。5歳で騎手を目指し、09年にS・ワッテル厩舎の見習で騎手デビュー。14年ポルトマイヨ賞(G3)で重賞初勝利。19年クリテリウムドサンクルーでG1初制覇。昨年は162勝で自己最高位のリーディング3位。WASJ初出場、日本での騎乗も初。

デヴィッド・イーガン(英国)

1999年6月19日生まれ。23歳。アイルランド出身。父は騎手、母は調教師。叔父のR・ヒューズ師も元騎手で13年WSJS優勝という競馬一家。16歳で英国へ渡り、18年に重賞初V。昨年のドバイシーマC(ミシュリフ)でG1初タイトル。WASJ初出場。日本での騎乗も初めて。

ジェームズ・グラハム(米国)

1979年5月17日生まれ。43歳。アイルランド出身。米国で騎手免許を取得し03年に初勝利。04年に重賞初制覇。09年クイーンエリザベス2世チャレンジCSをエタリオウの母ホットチャチャで制しG1初勝利。7月31日に通算2900勝を達成。G1・5勝。WASJ初出場。

チャクイウ・ホー(香港)

1990年5月25日生まれ。32歳。09年に香港騎手免許取得。20年チャンピオンズマイルでG1初制覇。21年QE2世Cをラヴズオンリーユーで勝利。ゴールデンシックスティとのコンビで有名。初の短期免許で7月30日から日本で騎乗。レパードSでJRA重賞初制覇。WASJ初出場。

コラリー・パコー(フランス)

1998年9月22日生まれ。23歳。両親は競馬と無縁だったが馬好きで15年に騎手デビュー。18年から有力厩舎ルジェ師の管理馬に騎乗して67勝と躍進。19年にはミカエル・ミシェル騎手の女性年間勝利数記録に1まで迫る71勝を挙げ女性騎手のトップに。WASJ初出場。日本初騎乗。

クレイグ・ウィリアムズ(オーストラリア)

1977年5月23日生まれ。45歳。93年デビュー。メルボルン地区のリーディングを9回獲得。G1は6カ国で68勝。JRA・G1はジャガーメイルの10年天皇賞・春など3勝、同重賞7勝。初来日は06年、JRA通算869戦89勝。WASJ出場は6年ぶり10回目。

岡部誠(おかべ・まこと=名古屋)

1977年(昭52)3月3日生まれ。45歳。94年デビュー。名古屋競馬騎手リーディングを過去に15回獲得。20年には地方競馬史上12人目となる地方通算4000勝を達成した。JRAでは通算536戦19勝。今年は211勝(25日現在)で地方競馬の全国2位。WASJ初出場。