夏競馬は今週で最終週を迎え、各場のリーディングが決まる。札幌はすでに北海道シリーズ(函館・札幌総合)のリーディングを当確としている横山武史騎手(23=鈴木伸)が最後を締める。

横山武騎手は2位の武豊騎手に4勝差の18勝を挙げ、2年連続の札幌リーディング獲得にひた走る。北海道シリーズ総合リーディングは同じく2位の武豊騎手に13勝差で昨年に続き、北の大地制圧はすでに当確。ただ、横山武騎手は「今年も取れそうなのでなんとか取りたいですね。納得はしていないです。自分としてはまだ勝てたと思うし、内容をもっと濃くできたと思います」と己に厳しく、現状に満足した様子はみじんもない。

今年は札幌開催中の8月6日に、シャーガーCで自身初となる海外遠征も経験した。初めてのアスコット競馬場で世界の名手と腕を競い、レースでは最高2着の成績を残した。「語学も通じず、しんどい環境ではありました。そうしたことで精神的な部分でも成長できる経験になったと思います。もっと英語を話せるようになろうとも思ったし、もともと海外で乗りたいと思っていたがその思いが一層強くなりました」。ステッキ1本で自分の腕を試したい気持ちがますます高まった。

最終週は土日計16鞍に騎乗予定。札幌最終週もきっちり締める。【井上力心】