英国からの遠征馬ウエストウインドブロウズ(牡3、S&E・クリスフォード、父テオフィロ)が豪快な差し切りで制した。鞍上はキーラン・シューマークで勝ちタイムは2分4秒13。

同馬は凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)に登録済みで、参戦する可能性が出てきた。レーシングポスト電子版によると、共同管理するエド・クリスフォード師は「オーナーと相談し、計画を練らなければいけません」とコメントしている。

プランスドランジュ賞はパリロンシャン競馬場で行われる3歳馬の重賞で、凱旋門賞へのステップレースとしても知られている。90年ソーマレズはプランスドランジュ賞と凱旋門賞を連勝。13年アンテロはプランスドランジュ賞を制し、凱旋門賞でトレヴ、オルフェーヴルに次ぐ3着に入っている(4着キズナ)。

ウエストウインドバロウズは、デビュー2連勝で挑んだ英ダービーが9着。7月にハミルトン競馬場のリステッドを7馬身半差で圧勝し、続くグッドウッド競馬場のG3ゴードンSで6着に敗れていた。今回は6戦目で、待望の重賞初制覇となった。

母ウエストウインドは07年の仏オークス(ディアヌ賞)覇者という良血。母は仏オークスのステップレースで、凱旋門賞を連覇したエネイブルの母コンセントリックを破っている。

プランスドランジュ賞の勝利を受け、ブックメーカーの「パディーパワー」社は同馬の凱旋門賞の単勝前売りオッズを15倍に設定している。