主役はやはり牝馬3冠を狙うスターズオンアースだ。もたれ癖から惜敗が続いていたが、春クラシック2戦では改善。堅実な走りに勝負強さが加わった。6月に両前脚の骨片摘出手術を受けたが、経過は良好で今月13日に美浦へ帰厩した。春2冠の着差からも絶対的とまではいえないが、依然として世代をリードする存在だろう。

新興勢力として目を引いたのはローズS2着のサリエラだ。スローペースで後方から急追した瞬発力は高く評価できる。鍵になるのは中3週と阪神内回りの克服だろう。トライアルを制したスタニングローズとアートハウスは、ともに立ち回りのうまさが光る。オークス3着から直行するナミュールは今回も発馬がポイントになる。【太田尚樹】