ルーキー今村聖奈騎手(18=寺島)がフェステスバント(藤岡)を1着に導き、JRA通算44勝目を挙げた。19年に当時デビュー4年目の藤田菜七子騎手がマークした、43勝のJRA女性騎手年間最多勝記録を更新した。

今村騎手は父に元JRA騎手の康成氏(現飯田祐厩舎の調教助手)を持つ。JRA10人目の女性ジョッキーとして3月にデビュー。初騎乗から17戦目に初勝利を挙げると、白星を重ね続けてきた。

秋の新潟開催が開幕した先週2勝を挙げて42勝とし、JRA女性騎手年間最多勝記録に王手をかけた。今週の22日土曜に新潟12Rを勝ち、藤田騎手の記録に並んでいた。

<今村騎手の歩み>

◆初騎乗 22年3月5日阪神1Rのリンギングフォンで8着。

◆初勝利 3月13日阪神8Rのブラビオ。

◆7週連続V 6月19日の阪神6Rでモズブーナーを1着に導いて、JRA女性騎手最長記録の7週連続勝利。

◆重賞初V 7月3日小倉11R・CBC賞(G3)をテイエムスパーダで逃げ切る。芝1200メートル1分5秒8の日本レコードで、JRA女性初の重賞初騎乗初制覇。

◆G1騎乗資格 8月20日小倉6R新馬戦をヤマニンウルスで大差勝ちしてJRA27勝目。地方競馬の4勝と合わせ、JRA・G1騎乗に必要な通算31勝に到達した。デビュー169日目の到達は、現行の規定となった96年以降では96年福永祐一騎手、08年三浦皇成騎手(ともに128日目)に次ぐ3番目のスピード記録。

◆43勝 10月22日新潟12Rをスカイナイルで2番手から抜け出す。JRA女性騎手年間最多勝43勝に並ぶ。