1番人気グランブリッジ(牝4、新谷)がゴール手前で差し切り、重賞3勝目を挙げた。勝ちタイムは1分53秒9。川田将雅騎手(37)はこのレース3年連続3勝目、新谷功一調教師(45)は初制覇。

「ゲートを出るところからすぐリズムのいい走りをしてくれました。難なくスムーズにいい位置をキープできたなと思います」と川田騎手。1コーナーまでに先頭に立ったテリオスベルを2番手のヴァレーデラルナが直線で捉え、それを最後にきっちり差し切った。

昨年のJBCレディスCで世代交代を告げた2頭のワンツー。当時は首差2着に敗れたが、4歳となって雪辱を果たした。福永騎手から引き継いだ初騎乗の鞍上は「祐一さんが作り上げたこの馬をよりいい舞台でいい走りができるように継続してやっていきたいなと思います」。来年は園田に移設されるこのレース。一昨年のマルシュロレーヌ、昨年のテオレーマを勝利に導いた名手が、大井での最後の女王盃も制した。【牛山基康】

◆グランブリッジ ▽父 シニスターミニスター▽母 ディレットリーチェ(ダイワメジャー)▽牝4▽馬主 サイプレスホールディングス合同会社▽調教師 新谷功一(栗東)▽生産者 金舛幸夫(北海道新ひだか町)▽戦績 10戦5勝(うち地方5戦3勝)▽総収得賞金 1億3440万2000円(うち地方1億1775万円)▽主な勝ち鞍 22年関東オークス(Jpn2)、ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)▽馬名の意味 壮大な架け橋

 

■勝負服

<ヴァレーデラルナ=2着>岩田望騎手 指示通りに乗れました。4歳でキャリアも浅いので、今回は負けたけど、今後に生きてくれれば。

<プリティーチャンス=3着>ムルザバエフ騎手 展開が合わなかったです。もう少し流れてくれていれば。最後まで止まっていないし、頑張って走ってくれた。

<テリオスベル=4着>江田照騎手 この馬の競馬はできています。いい脚を使っているけど、ほかの馬の脚色がよかった。