東京開幕週の日曜メインはオークストライアルのフローラS(G2、芝2000メートル、23日、2着まで優先出走権)が行われる。

注目はサトノダイヤモンド産駒のドゥムーラン(尾関)だ。米国競馬殿堂入りの名牝アゼリを祖母に持つ良血馬は、既走馬相手の未勝利戦を快勝して重賞に挑む。

遅れてきた大物かもしれない。2月末の中山芝2000メートルは向正面で最後方から大外を進出し、直線で差し切った。「脚元の問題でデビューも遅くなったので、バシバシ調教をやってきたわけではなかった。前半はああいう形の競馬になるのかなと思っていました」。驚きの圧勝劇を尾関師は冷静に振り返る。

今回は2戦目の上積みがある。1週前追い切りは美浦ウッドで古馬に先着。自己条件ではなく2戦目のトライアル挑戦については「馬の状態ありき」で決めたという。祖母アゼリは牝馬では史上3頭目の米国年度代表馬に輝き3年連続で同最優秀古馬牝馬に選ばれた米国の至宝。ノーザンファームが連れてきたこの血からいよいよ重賞ウイナーが誕生するのか注目される。