今週の日曜京都メインは古馬長距離王決定戦、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、30日)が行われる。ダイヤモンドS2着のヒュミドール(セン7)を管理する小手川準調教師(51)が共同会見に臨み、厩舎初重賞&G1制覇への意気込みを口にした。

以下、一問一答。

-最終追い切りは坂路

小手川師 普段はわりとコースで最終追い切りをやることが多かったですけど、今回は京都で高速馬場も予想されるので機動力をつけたいということで週末から坂路で追い切りを行っています。輸送も考慮して選択しました。

-上がってきた時の様子は

小手川師 いい時のヒュミドールで、上がってきた時の助手さんの表情を見たら申し分ないんだなと感じられました。

-輸送までのプランは

小手川師 阪神に何度か輸送して正直あまり結果が出ていなくて。そんなにイレ込んでいるというわけではなかったんですけど、少しストレスがかかっているような気がしたので対策はしないといけないと考えていまして、明日(木曜)栗東に移動します。金曜、土曜は軽く向こうで調整して当日の朝、京都競馬場に移動したいと思っています。こっちのエリアでのイメージでいてもらえたらと思います。

-前走ダイヤモンドSは惜しくも2着。中間の過程は

小手川師 昔から心臓のいい馬でステイヤー適性はあると思っていた。4歳の頃はまだ馬も若くてかかり癖がありました。それでしばらく中距離路線を走っていました。ただ年齢を重ねてズブさも出てきて、最近ちょっと勝負どころでもたもたするところがあった中で、(中山)金杯に乗った田辺くんから「そろそろ長距離に戻した方がいい」とアドバイスをもらって、ダイヤモンドSで結果を出してくれた。もともと適性はあると思っていたのですぐに大目標の天皇賞・春へのイメージはできていたのでオーナーさんと天皇賞・春に行きましょうとなりました。

-1走挟むプランは

小手川師 阪神大賞典というプランもなくはなかったんですけど、せっかくなら最高の状態で行こうよと馬主と厩舎サイドの思いが一致して、1戦挟まずに1回放牧に出して、ということになりました。

-厩舎として3度目のG1

小手川師 私は本当に競馬ファンからこの世界に入ったので、天皇賞という最高峰のレースに管理馬を出走させられることは誇りに持っていますしうれしく思っています。

-初G1もヒュミドール

小手川師 ヒュミドールは開業間近に武幸四郎先生のところから転厩してきて、ずっと小手川厩舎を引っ張ってきてくれた存在なので。ただ重賞2着3回でタイトルを取らせてあげられていないので、そこは本当に調教師として悔しい、情けないなという思いはあります。その馬と天皇賞というチャンスに挑戦できることはやりがいのあるチャレンジだと思います。

-武豊騎手が騎乗する

小手川師 私の世代としてはヒーローなので、それだけでもわくわくです。

-今年厩舎の管理馬に2度騎乗があった

小手川師 豊さんにふさわしい馬を用意しないといけないと常に考えていて、ようやくそういった管理馬が出てきたと思います。

-騎手とコンタクトは

小手川師 僕と直接はないですけど、うちの助手の方が競馬学校で重なっていたりするので本当にフランクに「豊ちゃん頼むよ」みたいな感じで言ってくれているので心強いです。

-ライバルも強い

小手川師 競馬はエントリーしないことにはチャンスはないので。その中でどうチャンスを探っていくかが楽しみです

-京都への適性は

小手川師 ヒュミドールはどんなところでも適応能力が高いというか東京の高速決着でも結果を出してくれたり、小倉でも福島で結果を出してくれてその場でベストのパフォーマンスを出してくれるので、京都に行っても問題なくベストのパフォーマンスを出してくれると思います。

-ファンへメッセージ

小手川師 最初開業して重賞挑戦していると「今回が重賞初制覇のチャンスだ」と記事にしてくれましたが、幸い何度も重賞挑戦して25回以上挑戦していると、だんだん最近は記事にもしてくれなくなってきたので、G1が重賞制覇のチャンスだと大々的に記事にしてもらえれば、ますます僕らもやる気になってくるのでよろしくお願い致します。

【動画】ヒュミドール小手川師の共同会見はこちら>>