4番人気ミックファイアが6馬身差の独走劇を演じ、無敗4連勝で南関クラシック1冠を手にした。羽田盃は御神本訓史騎手(41)が3勝目、渡辺和雄調教師(51)は初制覇となった。

2番手追走から4角で先頭に立つと、そこから後続との差が開いていく。これが5カ月ぶりの実戦、重賞は初挑戦だった。御神本騎手は今回が初コンビ。その走りに「びっくりしました。強かったです」と第一声で驚きを隠さない。「この馬のペースを守りながらの追走。追い出しを我慢して、どれだけ伸びるかと思ったけど、抜群のはじけ方でした」と振り返る会心の1冠だ。デビュー3連勝で陣営はクラシックを意識。ただ爪の不安もあって、本番に何とか間に合った形だ。渡辺和師は「この馬なら何とかしてくれるんじゃないかと思ったけど、直線はびっくりしましたね」。次の目標はもちろん、6月7日大井の東京ダービー(S1、2000メートル)。大一番で再び、驚異的な走りが見られるかもしれない。【渡辺嘉朗】

◆ミックファイア▽父 シニスターミニスター▽母 マリアージュ(ブライアンズタイム)▽牡3▽馬主 星加浩一▽調教師 渡辺和雄(大井)▽生産者 高橋ファーム(北海道新ひだか町)▽戦績 4戦4勝▽総収得賞金 4250万円▽▽馬名の由来 人名より+火の玉