【JRA所属馬】

◆メイショウオーロラ(牝3、栗東・本田)

3歳3月の遅いデビューだったがダート1800メートルで連勝を飾った。重賞初挑戦の前走兵庫チャンピオンシップは大きく離された3着。ただ大外枠から位置を取りに脚を使ったこと、1番人気ミトノオーの逃げを離れた2番手からつかまえに行く立場だったことを考えれば、4角での失速もやむなしか。折り合いが鍵だがマイペース先行なら見直せる。

◆フェブランシェ(牝3、美浦・黒岩)

昨夏に芝の新馬戦で5着に敗れた後はじっくり立て直し、今年ダート路線で再出発した。2着に7馬身差をつけた未勝利戦で砂適性の高さを示すと、3月の1勝クラスでは鼻差で競り勝つ勝負強さを見せた。同厩舎にいた半姉パッシングスルーは4歳時に初ダートのエンプレス杯で3着に食い込んだ実績があり、川崎2100メートルとの相性も良さそうだ。

 

【地方競馬所属馬】

◆メイドイットマム(牝3、船橋・石井勝)

昨年は東京2歳優駿牝馬を4馬身差で制すなど7戦3勝で、NAR2歳最優秀牝馬に選ばれた。今年初戦は中央G3クイーンC(芝1600メートル)に挑戦。追走に苦労し11着だったがダートに戻った浦和の桜花賞は中団から鮮やかに差し切った。2冠を狙った東京プリンセス賞は最内枠でやや窮屈な進路取りになったこともあり3着。距離延長を克服し反撃に出る。

◆サーフズアップ(牝3、船橋・山下之)

ここまで8戦で3勝、2着4回、3着1回と堅実な成績を残している。4角先頭から押し切りを狙った桜花賞(2着)はメイドイットマムの切れ味に屈したが、東京プリンセス賞は好位抜け出しから大井外回りの長い直線を押し切った。1000メートルのデビュー戦から徐々に距離を延ばし、前走で折り合い面にも進境を見せたのは好材料といえる。

※出走馬は6月8日時点