アーモンドアイ、アパパネなどの名牝を送り出した国枝厩舎が、24日(土)の東京芝1800メートルにルージュスエルテ(牝)を送り出す。半兄に京都新聞杯を制したレッドジェネシスがいる血統。ハーツクライのラストクロップだ。

14日の1週前追い切りは美浦ウッドで5ハロン65秒6。時計が出やすい馬場とはいえラスト1ハロンは10秒7と速く、併走した3歳未勝利馬を5馬身突き放した。騎乗した中村助手は「反応が半端じゃなかったし、ギアの上がり方がすごかったですね。新馬の段階であの瞬発力は初めて感じました。乗り込んでどんどん大人になっているし、楽しみですね」と高く評価した。馬房では黙々とカイバを食べ食欲は旺盛。着々と態勢を整えている。

「(調教は)悪くないよ。レースとは違うからうのみにはできない」と国枝師は慎重なジャッジ。それでも「女馬だけど体もちょうどいいし、イライラしていない。(ハーツ最終世代で)頑張ってほしいね」と期待し「リスグラシューみたいになってくれれば」と、国内外G1・4勝のハーツ産駒の名牝を引き合いに出した。新たなヒロイン候補が誕生するのか注目される。【井上力心】