小倉巧者として知られたダブルシャープ(牡8、渡辺)が20日付で競走馬登録抹消となった。今後は北海道日高町のセイクリットファームで繁殖馬となる予定。通算成績は42戦5勝(うち地方3戦1勝)。付加賞を含む総収得賞金は1億9244万8000円(うち地方202万5000円)。

17年6月に門別競馬でデビュー。道営所属で挑んだ同年クローバー賞を初芝で勝利し、続く札幌2歳S(G3)では勝ったロックディスタウンから首+頭差の3着に好走した。

続くサウジアラビアRC6着後に栗東・渡辺厩舎へ転厩。JRA所属馬となって若葉Sで2着に好走すると、皐月賞(14着)にも駒を進めた。同世代のダービー馬はワグネリアン。

古馬となってから、2勝クラス、3勝クラスをいずれも小倉芝1800メートルで勝利。22年には小倉芝2000メートルの関門橋Sで古馬オープン初勝利も手にした。21年小倉記念(G3)でも4着に入るなど、小倉では【3・3・0・5】の好成績を残したコース巧者だった。

門別でのデビュー3戦以来のダートとなった、今年5月の平城京S4着が最後のレースとなった。

父はベーカバド、母はメジロルーシュバー(母の父アグネスタキオン)。