今年から新設された2歳重賞「第1回兵庫ジュベナイルカップ」(1400メートル)は4番人気のマミエミモモタロー(牡、諏訪)が内から突き抜けて、デビューから2戦2勝で初代王者に輝いた。勝ち時計は1分31秒7。

騎乗した川原正一騎手(64)は20年のじぎく賞以来3年ぶりの重賞制覇で、的場文男騎手が18年東京記念(大井)で記録した62歳の最年長重賞勝利記録を更新した。1馬身4分の1差の2着に3番人気のミナックシアター(牝、土屋)が入った。

川原騎手は「ハナへ行こうと思えば行けたが、今日は控える競馬がしたかった。追い切りから頭のいい馬だと思ったけど、レースでも追い切り通りの動きができたし操縦性が高いね」と褒めたたえた。最年長重賞勝利騎手記録については「正直にうれしい。まだまだ闘争心も衰えていないし、通過点かな」と笑顔を見せた。

◆川原正一(かわはら・しょういち)1959年(昭34)3月14日、鹿児島県生まれ。76年に笠松で騎手デビュー。05年6月に兵庫へ移籍。16年4月に地方通算5000勝を達成。JRA通算73勝。