11年ぶりの天覧競馬となった天皇賞・秋がイクイノックスのレコード勝ちという結果に終わって、今週は大井&門別のJBC、アメリカのBCウイークです。

昨日は東京競馬場からの帰りに日刊スポーツの現場記者5名で、府中駅近くで軽い打ち上げ&秋競馬後半戦へ向けた決起集会。本来は6人全員そろうはずでしたが、本紙担当の松田記者だけは競馬場から自宅に直帰。なぜなら、今朝の美浦トレセン、イクイノックスの一夜明け取材に向かったからです。

自分は今、美浦トレセンに向かっているところ。今週から馬場開場時刻は午前6時半から午前7時へ。陽が短くなって、冬が近づいてきますね。

3日(金曜)に大井で行われるJBCクラシックは、出走予定だった無敗の3歳馬ミックファイアの回避が残念ですけど、帝王賞覇者メイショウハリオ、同3着テーオーケインズ、ダートグレード競走3連勝中のウィルソンテソーロなど、激戦になりそうです。

JBCスプリントはコリアスプリント帰りのリメイクと南部杯2着イグナイター、バスラットレオンやダンシングプリンスなど。JBCレディスクラシック、門別のJBC2歳優駿も楽しみです。

アメリカのBC開催は今年は西海岸のサンタアニタパーク競馬場が舞台。現地時間で3日(金曜)、4日(土曜)の2日間の日程ですが、日本時間だと、4日(土曜)早朝、5日(日曜)早朝に多くのレースが行われます。

美浦からオークス馬ヌーヴォレコルトがBCフィリー&メアターフに遠征し、休暇をもらって取材に行った16年のこと。報道用のビザを取得するために都内のアメリカ大使館に行ったのですが…。

ビザを申請するための面接で伝えました。「競馬の取材でサンタアニタに行きます」。なんだか、首をひねる面接官の方。「ん、サンタアニタです。サンタアニタ。サンタアニタ、え、サンタアニタですよ」。競馬場の名前を連呼しても、なんだか首をひねられて、その面接官の方、しばらくしてから、自分が持参した資料を見て、「おー、サンタ・アニータ、か」と。「俺のサンタアニタじゃ通じなくて、サンタアニータなんだな」と。現地では丸々1週間、競馬場近くのホテルに泊まり、徒歩で競馬場へ行って、毎朝、調教を見ていました。

あの年の馬券発売はBCフィリー&メアターフだけでしたが、今年は日本馬の出走が多く、BCクラシックも、BCターフも、そして、BCマイルも馬券発売されます。クラシックは北米のダート最強馬を決める一戦。ターフはフィリー&メアターフと同じで、あのサンタアニタ名物のダウンヒルを下って、ダートコースを横切って内回りの芝コースに突っ込んでいく難解な舞台。

BCマイルは内回りを1周するコース。器用さが求められるコースで、欧州の強豪と地元米国の馬たち、そして、日本のマイラー、安田記念連覇のソングラインがどのような競馬をするのか。個人的にはウインカーネリアンがすごく楽しみです。スタートを決めて、ハナを奪えれば、時計の速いサンタアニタの芝で、内回りで…。

ウインカーネリアンを管理する鹿戸師も先週話したときに楽しみにされていました。騎手時代、サンタアニタへ行かれたことがあるそう。当時はタイミングが合わず、レースに乗ることはできなかったそうですが、「なんとかここに出られるように、って、今年に入ったときからずっと狙ってきたレースだから。コースは合うと思うんだよね」と。順調に調整を続けて、ベストな状態でレースに挑めるように願っています。

国内の週末は土曜に京王杯2歳S、ファンタジーS、日曜にアルゼンチン共和国杯、みやこSがあります。馬券発売はありませんが、オーストラリアのシドニーでは4日に、昨年の京王杯2歳S覇者オオバンブルマイがゴールデンイーグルに挑みます。

競馬の予習、復習で月曜から夜更かしです。明日の朝もしっかり起きられますように…。【木南友輔】