香港カップ(G1、芝2000メートル、10日=シャティン)に挑むアイルランドのルクセンブルク(牡4、A・オブライエン)はレース前日の9日もシャティン競馬場のオールウェザーコースでカイロ(香港マイル出走)と猛烈な併せ馬を行った。6ハロン75秒2、ラスト2ハロン24秒0の時計をマーク。最後まで攻め抜いてきた。

長めの距離から強めのキャンターを行うのはエイダン・オブライエン厩舎の通常メニュー。この日も香港国際競走に挑む4頭がほぼ同じメニューで調整された。香港ジョッキークラブのホームページに掲載されているルクセンブルクの今週の調教内容を振り返ると、その妥協なき攻めっぷりが確認できる。5日(火)はハロン17秒前後のキャンター(6ハロン101秒0)、6日(水)はハロン15秒前後のキャンター(6ハロン90秒1)、7日(木)はハロン14秒台のキャンター(6ハロン85秒6)、8日(金)はハロン13秒前後のキャンター(6ハロン78秒1)、そして、レース前日はさらに調教の強度を上げてきた(すべてオールウエザーコース)。

オブライエン師は「今朝は少し速くしましたが、どの馬も対応できていました。ルクセンブルクの状態はいいし、(ずっと滞在している)パット(キーティング助手)も1週間、彼の動きに満足しています。外枠になりましたが、彼は大きな馬で、長く脚を使える馬なので前にいくでしょう」と展望を語っている。

ルクセンブルクは2歳時に3戦無敗でG1フューチュリティートロフィーを制覇。昨年は愛チャンピオンSを制し、今年はタタソールズゴールドCでG1・3勝目を挙げた「バリードイル」(エイダン・オブライエン厩舎が使う私設調教場の名前)の古馬エース。プリンスオブウェールズS2着、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS4着、愛チャンピオンS2着で惜敗続きだが、香港の地でG1・4勝目を狙える調整過程だ。

オブライエン師はルクセンブルクと併せた香港マイルのカイロについても言及。「満足しています。日曜のレースにはブリンカーを着けるでしょう。彼は少しずるいところがあるので、シャープになってくれるといいですね」と変わり身に期待している。