ホープフルS(G1、芝2000メートル、28日=中山)で無傷の3連勝を狙うシンエンペラー(牡、矢作)は19日、坂路を4ハロン61秒1-15秒8でゆったりと駆け上がった。短期放牧を挟み、フレッシュ感があって雰囲気は良さそう。吉田助手は「まだ少し余裕はあるけど、状態は悪くない。順調にきている」とうなずく。

デビュー戦、2戦目の京都2歳Sと強烈な勝ち方で頭角を現した。特に半馬身差で制した前走は、後方から展開不向きの中、着差以上の完勝。馬群を割る勝負根性も見せた。「1コーナーの時は『大丈夫かな…』と見ていたけど、しっかり勝ち切ってくれた。いろんなことを経験できたし、今後のためにも良かったと思う」。収穫の多い一戦で、G1へと駒を進めた。20年凱旋門賞馬ソットサスの全弟という良血馬。非凡なポテンシャルを武器に、G1初制覇を狙う。【藤本真育】