暮れの大一番、グランプリ第68回有馬記念（G1、芝2500メートル、24日＝中山）の公開枠順抽選会が21日、都内で行われた。

復活を懸ける昨年のダービー馬ドウデュース（牡4、友道）は3枠5番、このレースを最後に引退するタイトルホルダー（牡5、栗田）は2枠4番、デビュー11戦連続馬券圏内のスターズオンアース（牝4、高柳瑞）は8枠16番に決まった。

G1馬8頭を含む16頭がそろった一戦は、24日午後3時40分に発走する。

有馬記念確定枠順

枠番	馬番	馬名	騎手
1	1	ソールオリエンス	川田
1	2	シャフリヤール	松山
2	3	ホウオウエミーズ	田辺
2	4	タイトルホルダー	横山和
3	5	ドウデュース	武豊
3	6	ディープボンド	マーカンド
4	7	アイアンバローズ	石橋
4	8	ライラック	戸崎
5	9	ヒートオンビート	坂井
5	10	ジャスティンパレス	横山武
6	11	ハーパー	岩田望
6	12	ウインマリリン	モリス
7	13	タスティエーラ	ムーア
7	14	プラダリア	ムルザバエフ
8	15	スルーセブンシーズ	池添
8	16	スターズオンアース	ルメール

右から松山騎手、田辺騎手、横山和騎手、マーカンド騎手、石橋騎手、戸崎騎手、坂井騎手、横山武騎手、岩田望騎手、モリス騎手、ムーア騎手、ムルザバエフ騎手、池添騎手、ルメール騎手、見上愛、佐々木蔵之介（撮影・鈴木正人）

枠順抽選会

4年ぶりに出走馬16頭の全陣営が一堂に集結。JRA年間プロモーションキャラクターの見上愛、佐々木蔵之介も登壇し、抽選会がスタート。

公開枠順抽選会でプレゼンターを務める佐々木蔵之介（左）と見上愛（撮影・鈴木正人）

1番目　ヒートオンビート（牡6、友道）

見上愛が1番目に引いたのはヒートオンビート。坂井騎手が引き、5枠9番に決まった。

今春の目黒記念を制して重賞惜敗に終止符。当距離6戦中3着以内5回の得意舞台に、初コンビ坂井騎手と挑む。

坂井騎手　勝負服と同じ色でいいコーディネートだと思う。非常に操縦性がよくて乗りやすい馬、頑張りたい。

友道師　目黒記念が終わってから具合がいいので大一番で一発があると思う。

抽選ポットからヒートオンビートを引いた見上愛（撮影・鈴木正人）

5枠9番を引いた坂井瑠星騎手（撮影・鈴木正人）

2番目　スルーセブンシーズ（牝5、尾関）

佐々木蔵之介が2番目に引いたのはスルーセブンシーズ。尾関師が引き、8枠15番に決まった。

今年初めは3勝クラスも宝塚記念2着、凱旋門賞4着と一気に力を付けた。父でも制した池添騎手と頂点目指す。

池添騎手　これで考えたいと思います。今年の勢いはあるし、（自身の）5勝目と父（ドリームジャーニー）娘制覇を目指したい。

尾関師　すいません。順調にきています。最後までいい状態で持っていきたい。

抽選ポットからスルーセブンシーズを引いた佐々木蔵之介（撮影・鈴木正人）

8枠15番を引いた尾関調教師（撮影・鈴木正人）

3番目　ドウデュース（牡4、友道）

見上愛が3番目に引いたのはドウデュース。友道師が引き、3枠5番に決まった。

ドバイターフ取消後、復帰した秋2戦は7、4着。京都記念以来3戦ぶりに武豊騎手へ戻りG1・3勝目を狙う。

友道師　これで豊ジョッキーも満足してくれると思う。本当は豊ジョッキーに引いてもらいたかったけど（名古屋グランプリ騎乗）、半分くらい責任を果たせたと思う。

抽選ポットからドウデュースを引いた見上愛（撮影・鈴木正人）

3枠5番を引いた友道調教師（撮影・鈴木正人）

4番目　ジャスティンパレス（牡4、杉山晴）

佐々木蔵之介が4番目に引いたのはジャスティンパレス。横山武騎手が引き、5枠10番に決まった。

メンバー最上位ファン投票3位で選出。天皇賞・春を勝ちG1ホースの仲間入りを果たし、昨年7着の雪辱期す。

横山武騎手　黄色帽がいいと思っていたので良かった。ゲートに難しい面もあるのでスムーズに出られれば。

杉山晴師　2戦目で余力もあるし、体質も強くなっている。いい状態で挑めると思う。

抽選ポットからジャスティンパレスを引いた佐々木蔵之介（撮影・鈴木正人）

5枠10番を引いた横山武史騎手（撮影・鈴木正人）

5番目　タスティエーラ（牡3、堀）

見上愛が5番目に引いたのはタスティエーラ。キャロットF秋田社長が引き、7枠13番に決まった。

ダービー制覇など3冠レースはすべて連対。今回は新馬戦以来のムーア騎手とコンビで、グランプリ制覇も狙う。

ムーア騎手　注目馬は何頭もいますから。本当に素晴らしい馬。ダービーを勝っているし楽しみにしています。

7枠13番を引いた秋田博章代表（撮影・鈴木正人）

6番目　シャフリヤール（牡5、藤原英）

佐々木蔵之介が6番目に引いたのはシャフリヤール。藤原英師が引き、松山騎手が番号を見せ、1枠2番に決まった。

出走を予定していた香港ヴァーズは無念の取りやめ。ここ目標に再調整し、一昨年のダービー馬が復活を懸ける。

藤原英師　米国、香港、日本と馬に感謝。タフな馬なので喜んで頂ける仕上げで臨みたい。

松山騎手　素晴らしい枠だと思います。昨日、今日とまたがって結果を出したい。

抽選ポットからシャフリヤールを引いた佐々木蔵之介（撮影・鈴木正人）

1枠2番を引いた松山騎手（撮影・鈴木正人）

7番目　タイトルホルダー（牡5、栗田）

見上愛が7番目に引いたのはタイトルホルダー。栗田師が引き、2枠4番に決まった。

天皇賞・春は競走中止、秋2戦も2、5着。レース後に引退式も予定され、新たな勲章を手に有終の美を飾るか。

栗田師　いよいよラストランになりますので、馬の体調を整えていきたい。

横山和騎手　内めの枠は良かったけど、タイトルホルダーと走れるのが楽しみ。今は目の前のことに集中したい。

引退戦タイトルホルダーは２枠４番　横山和騎手「今は目の前のことに集中します」

抽選ポットからタイトルホルダーを引いた見上愛（撮影・鈴木正人）

2枠4番を引いたタイトルホルダーの栗田調教師（撮影・鈴木正人）

8番目　ハーパー（牝3、友道）

佐々木蔵之介が8番目に引いたのはハーパー。岩田望騎手が引き、6枠11番に決まった。

牝馬3冠はリバティアイランドに及ばなかったものの4、2、3着と善戦。牡馬古馬との斤量4キロ差を生かす。

友道師　3歳牝馬で伸び盛り。ここでどれくらいの競馬ができるか楽しみ。思い切った競馬をしてもらえれば。

岩田望騎手　外すぎず内すぎず良かったと思う。毎回全力を出してくれるところが魅力。

6枠11番を引いた岩田望来騎手（撮影・鈴木正人）

9番目　ディープボンド（牡6、大久保）

見上愛が9番目に引いたのはディープボンド。マーカンド騎手が引き、大久保師が番号を見せ、3枠6番に決まった。

天皇賞・春は3年連続、一昨年の同レースも合わせG1で2着4回。マーカンド騎手との新コンビで悲願なるか。

マーカンド騎手　いい枠だと思います。今回はブリンカーをつけてということですのでいい枠です。僕より馬のほうが有馬記念を多く走っている。うまく導いてくれると思う。

抽選ポットからディープボンドを引いた見上愛（撮影・鈴木正人）

3枠6番を引いたディープボンドの大久保龍志調教師（撮影・鈴木正人）

10番目　ライラック（牝4、相沢）

佐々木蔵之介が10番目に引いたのはライラック。戸崎騎手が引き、4枠8番に決まった。

秋2戦は府中牝馬S3着、エリザベス女王杯4着と復調気配。近2走に続いて戸崎騎手とのコンビで一発を狙う。

戸崎騎手　偶数枠だし勝負服にもコーディネートがいいと思います。

4枠8番を引いた戸崎圭太騎手（撮影・鈴木正人）

11番目　ウインマリリン（牝6、手塚）

見上愛が11番目に引いたのはウインマリリン。オーナーが引き、6枠12番に決まった。

昨年の香港ヴァーズでG1勝利も国内では未勝利。ラストランとなるが、過去4勝の得意コースで花道を飾るか。

モリス騎手　非常にタフな牝馬なのでここでも大丈夫だと思う。

手塚師　1年間、ドバイ、香港、米国といい経験をさせてもらった。最後なのでいい競馬を。

抽選ポットからウインマリリンを引いた見上愛（撮影・鈴木正人）

6枠12番を引いたウインマリリンの岡田義広代表（撮影・鈴木正人）

12番目　スターズオンアース（牝4、高柳瑞）

佐々木蔵之介が12番目に引いたのはスターズオンアース。高柳瑞師が引き、8枠16番に決まった。

半年ぶりのジャパンCも3着に入り、デビュー11戦連続馬券圏内を継続。樫以来の勝利とG1・3勝目を狙う。

ルメール騎手　心臓が痛いです。ちょっと大変な枠ですけど、スターズオンアースはすごくいい馬でポジティブな騎乗をしたい。

高柳瑞師　頑張ってくれると思います。状態は変わらずいいです。

「心臓が痛い」スターズオンアースまさかの大外枠にルメール騎手が苦笑い

抽選ポットからスターズオンアースを引いた佐々木蔵之介（撮影・鈴木正人）

8枠16番を引いた高柳瑞樹調教師（右）と険しい表情を見せるC・ルメール騎手（撮影・鈴木正人）

8枠16番を引いた高柳瑞樹調教師（右）と顔を隠すC・ルメール騎手（撮影・鈴木正人）

13番目　ソールオリエンス（牡3、手塚）

見上愛が13番目に引いたのはソールオリエンス。手塚師が引き、1枠1番に決まった。

無傷で皐月賞制覇もダービー2着、菊花賞3着と惜敗。昨年のイクイノックスに続き2年連続で父子制覇なるか。

手塚師　皐月賞も1番枠ですしいい枠だと思います。秋3戦目ですが、体調はいい。菊花賞の疲れも癒えて万全だと思います。

ソールオリエンスは皐月Ｖと同じ最内１番、手塚師「いい番号かなと思います」

抽選ポットからソールオリエンスを引いた見上愛（撮影・鈴木正人）

1枠1番を引いたソールオリエンスの手塚貴久調教師（撮影・鈴木正人）

14番目　プラダリア（牡4、池添）

佐々木蔵之介が14番目に引いたのはプラダリア。ムルザバエフ騎手が引き、7枠14番に決まった。

京都大賞典で青葉賞以来の重賞2勝目。イクイノックス世代のダービー5着馬がムルザバエフ騎手と初G1狙う。

ムルザバエフ騎手　内にダービー馬がいるし、外にはスターズオンアースがいるしいい枠だと思う。

7枠14番を引いたムルザバエフ騎手（撮影・鈴木正人）

15番目　ホウオウエミーズ（牝6、池上）

見上愛が15番目に引いたのはホウオウエミーズ。田辺騎手が引き、2枠3番に決まった。

前走の福島記念で6歳牝馬にして重賞初制覇。初タイトルもたらした田辺騎手とコンビ継続で、再び激走なるか。

田辺騎手　久々に騎乗して別の馬のように動くようになっていた。いろいろな意味で楽しみです。

2枠3番を引いた田辺裕信騎手（撮影・鈴木正人）

16番目　アイアンバローズ（牡6、上村）

佐々木蔵之介が16番目に引いたのはアイアンバローズ。上村師が引き、4枠7番に決まった。

前走ステイヤーズSで15度目挑戦にして重賞初制覇。弟のジャスティンパレスと大舞台で兄弟ワンツーなるか。

上村師　この馬の持久力を生かす競馬をしてほしい。

石橋騎手　3より7のほうが良かった。

4枠7番を引いた上村洋行調教師（撮影・鈴木正人）