18日木曜の栗東トレセンは冷たい雨が降りました。底冷えするような寒さの中、調教終わりの馬からはホカホカの湯気が出ていました。
さて先週14日、安田翔伍厩舎のダノンデサイル(牡3)が京成杯を制しました。その時に話題になったのが、馬がレース中にボロ(ふん)をしたというもの…。「本当に!?」と思って、レース映像を見ると、2コーナーあたりでお尻からポロッと謎の物体が…。
こんな珍事件、めったにない! ということで安田翔師に聞いてみました。
「レース後にノリさん(横山典騎手)が、2コーナーあたりでトモの緩さを感じたと言っていた。映像を見てたら、うんちしてますやんって。ボロをする時は尻尾が上に上がるので、そういうところがトモの話につながるんだと思います」
なるほど…。パドックを周回中に歩きながら排せつするお馬さんは見かけますが、レース中というのは見たことも聞いたこともない…。でも、普段でもたまにあるそうです。
「レース中にする馬はたまにいますよ。追い切りしている時に前の馬がするときもある(笑い)」
ええー。真後ろにいたらちょっとくさいのでは? と思いましたが、追い切りを行っている間は「正直、くさいと思う余裕はない」と安田翔師。ダノンデサイルの後ろにいたお馬さんも一生懸命走っているので、においを感じる余裕はなかったかもしれませんね。
ふんをすることは人間と同じ生理現象。まだレースに集中しきれていないとか、遊んでいるとかではないとのことでした。ダノンデサイルは今朝、放牧へ。相談しながら今後のローテーションを決めていくそうです。今後にも注目ですね。【下村琴葉】