今週はフレッシュが勝つ! 根岸S(G3、ダート1400メートル、28日=東京、1着馬にフェブラリーS優先出走権)の最終追い切りが24日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では大阪・奥田隼人記者が4連勝中のサンライズフレイム(牡、石坂)、東京・桑原幹久記者がパライバトルマリン(牝、林)と4歳馬2頭をピックアップした。

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奥田 先週の重賞は東西とも6歳馬が勝ちました。

桑原 ベテランの意地を見たね。

奥田 ただ、フレッシュさが売りの僕は明け4歳馬を推したくなります。

桑原 そんなの売りにしてたっけ…。

奥田 この世代のダート路線はBCクラシック2着のデルマソトガケを筆頭にレベルが高い。

桑原 なるほど。今年は4歳馬が過去10年で最多の6頭出走。ここ10年で2勝止まりだけど、勝率15・4%は世代別トップだね。

奥田 栗東からはサンライズフレイムの勢いがすごいです! 通算6戦5勝で、1400メートルで4連勝中。石坂師が「1400メートルが一番合うと思うが、1600メートルも勝っていますしG1も視野に入っています」と話すようにフェブラリーSに向け力の入る一戦です。

桑原 動きはどう?

奥田 坂路単走で4ハロン51秒0-12秒5(強め)。普段通りの力強い動きで最後までしっかりと走り切れていました。師も「先週に比べて自分から反応できていたので、態勢は整ったと思います」と高評価でした。

桑原 前走の豪快な差し切り勝ちには驚いたけど、出遅れが気になるな。

奥田 今回は早めに帰厩してゲート練習をしっかりと行っています。当初はここを目標も故障で離脱した半兄ドライスタウトの分まで期待したくなりますね。

桑原 美浦からはサンライズフレイムに唯一土をつけた牝馬のパライバトルマリンが面白い。

奥田 当時の2着馬は先週の東海Sで4着のブライアンセンス。レベルの高い一戦でしたね。

桑原 次戦の関東オークスを勝った後も、DG競走の牝馬中距離路線で2、3着と健闘していたよ。

奥田 今回は400メートルの距離短縮が鍵です。

桑原 前向きさがあって出脚が速い。担当の長峯助手も「キャンターの降ろしがけでぐんと行くので、速いペースも対応できると思います」と適性を見込んでいた。

奥田 最終追い切りはウッドで1馬身先着ですが、5ハロン70秒0-11秒7(馬なり)と全体時計が遅いような。

桑原 今日の美浦は馬場開場30分後から強風が吹いて、直線は向かい風。その影響を差し引けば優秀な時計だし、抜け出す時の躍動感は目を引いた。2週続けてまたがった戸崎騎手も「今週の方がいい動きでした」と好感触。師は「まずは目の前の一戦です」と一戦必勝の構えだった。

奥田 僕は今年で30歳、先輩は32歳。フレッシュな予想で当てましょう!

桑原 アラサー中堅記者の意地を見せたいね。