2番人気のアーテルアストレアが直線で抜け出し、昨年秋のレディスプレリュード以来となる重賞2勝目を飾った。時計は1分53秒1(重)。菱田裕二騎手(31)、橋口慎介調教師(48)ともこのレース初制覇となった。

縦長の展開を6番手に構え、そこから徐々に進出。4角で残る標的はテリオスベル1頭となった。「予想以上にいい手応えで回ってこられて、簡単にはかわせないと思ったけどアーテルが頑張ってくれた」と菱田騎手。残り50メートルほどでライバルの前に出た。4戦ぶりのコンビに鞍上は「大事な時にけがをして、複雑な思いでレースを見てました。また乗せていただき感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを口にした。橋口師も「菱田騎手で勝てたのがうれしいですね」と笑顔を見せ、「牝馬だけどへこたれない。頼もしいです」と愛馬をたたえた。今後は牝馬交流重賞が中心のローテとなりそうだ。【渡辺嘉朗】

 

馬連(2)(8)640円、馬単(2)(8)1160円、3連複(2)(8)(10)770円、3連単(2)(8)(10)4280円

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

■アーテルアストレア ▽父 リーチザクラウン▽母 スターズインヘヴン(ワークフォース)▽牝5▽馬主 フィールドレーシング▽調教師 橋口慎介(栗東)▽生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム(北海道白老町)▽戦績 18戦7勝(うち地方4戦2勝)▽総獲得賞金 1億6648万3000円(うち地方7700万円)▽主な勝ち鞍 23年レディスプレリュード(Jpn2)▽馬名の由来 黒い(ラテン語)+ギリシャ神話に登場する女神

 

●勝負服

〈テリオスベル=2着〉江田照騎手 途中でハナに立てるとやっぱり本来の味が出るというか走りがいい。頑張って走ってきたと思う。

〈キャリックアリード=3着〉御神本訓騎手 うまく走ったんじゃないかな。少し斤量をもらえたので、もうちょっと差を詰めてもいいかなと思ったけど、まだ重賞2回目。うまく成長していってほしい。

〈ライオットガール=4着〉岩田望騎手 10キロ増だったけど、返し馬で重さは感じなかった。パワータイプの馬ではないから馬場も不向きだったように思う。ただ最後まで走り切ってくれたし、1度使って良くなると思う。

〈グレースルビー=5着〉達城龍騎手 ペースが上がって対応できなかったけど、前半の1、2コーナーまでスムーズに行けたのが大きかった。

〈メイドイットマム=6着〉本橋孝騎手 馬場もあるのかな。もう少し前にいられると思ったんですけど…。久々の地元だったからか、すごく気が入っていた。もっとやれるはずです。