1番人気オメガギネスは直線で力なく馬群にのみ込まれ、14着に敗れた。スタートに小さなロスはあったものの、道中は先行勢を見る絶好の6番手を確保。直線に向くまでの手応えは抜群のように映ったが、そこからの伸びがなかった。

1着馬ペプチドナイルから2秒3差離されての入線。デビュー6戦目にして初めて連対を外した。デビュー前の2歳6月に骨盤骨折の重傷を負い、ここまで慎重な起用で大舞台で1番人気を背負うまでに力を付けていた。東海S2着から中3週のローテは自身最短の間隔。見えない“何か”が勝負どころでの脚を奪ったか。

大和田師は「道中はベストポジションだったと思います。手応えもあったみたいです。直線に向いて、ゴーサインを出した途端に、急に(脚が)なくなったそうです。いつもよりゲート裏でのイレ込みがきつくて抑えるのに苦労した、とスタッフがこれまでと比較して言っていました。もしかして今まで大事に、十分に間隔を取って使ってきたので、タイトなローテの影響があったのかもしれません。(スタートは)内から寄られて外へ逃げる感じはあったが、前走ほどの感じではなく、走りに影響のある感じではありませんでした。詰めたローテで疲れが残っていたのかな…。そのあたりを考慮して立て直すつもりです」と前を向いた。