米国からサウジC(G1、ダート1800メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)参戦するホイストザゴールド(牡5、D・スチュワート)は火曜朝、キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースで力強いキャンターを見せた。

騎乗したヴェレス助手は「ホイストザゴールドはとてもいい感じです。ダートコースの上を気持ちよさそうに走っていました。間違いなく、彼はこちらの環境を好んでいます。私は彼が求めているのはワンターンのレースだと思っていて、前走(2ターンのペガサスワールドC)は彼の好むコース形態ではありませんでした。サウジCのワンターンは彼が求めているものですし、彼は大駆けするつもりだと思っています」とコメントしている。

戦績はここまで27戦5勝。1200~1400メートルを中心に走ってきた馬で、「距離」という課題が残る。重賞初制覇を果たした昨年10月のG2フェニックスSは1200メートル戦。前走のペガサスワールドCは初めて1800メートルの距離を走り、果敢に逃げたものの、勝ったナショナルトレジャーから11馬身差の4着に沈んだ。

ただ、2走前のワンターンの1600メートルが舞台のG2シガーマイル(アケダクト競馬場)は2着セニョールバスカドールに4馬身半差の逃げ切りを決めており、マイペースで逃げた時のパフォーマンスは侮れない。

サウジCの公式ニュースは元ジョッキーのヴェレス助手がダラス・スチュワート厩舎でフォーエバーアンブライドルド、マッチョアゲインに携わっていたことを紹介。同助手は「ホイストザゴールドは調教もレースの走りもマッチョアゲインによく似ています。私が乗った最も素晴らしい馬の1頭であるマッチョアゲイン(08年プリークネスS2着)のように、大型馬ではないけど、大きなハートを持っています。土曜日の彼はチャンスがあると思います」と期待を寄せている。