7番人気のダノンマッキンリー(牡、藤原英)が、後方から豪快に差し切った。前残りの馬場もなんのその。最後の直線。大外から前にいた13頭を上がり最速33秒6の末脚で抜き去った。

北村友一騎手(37)にとっては、21年阪急杯(レシステンシア)以来、約3年ぶりの重賞V。21年5月の落馬負傷から22年6月に復帰後、待望の初タイトルだ。「調教で難しいところを感じていましたが、レースではうまく折り合って、力を出してくれました」と相棒に感謝した。

初重賞制覇のダノンマッキンリーは、5月5日東京のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)を目指すことになりそう。「賞金を加算してくれましたし、オーナーと相談をして決めたいと思います」と藤原英師。鞍上も「折り合いが一番大事にはなりますが、スムーズなら切れる脚を使えるので」とさらなる飛躍に夢を膨らませた。【藤本真育】

◆ダノンマッキンリー▽父 モーリス▽母 ホームカミングクイーン(ホーリーローマンエンペラー)▽牡3▽馬主 (株)ダノックス▽調教師 藤原英昭(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 5戦3勝▽総獲得賞金 6168万4000円▽馬名の由来 冠名+アメリカの山の名