重賞2勝馬ベラジオオペラ(牡4、上村)が「細心の木曜追い」でG1奪取への態勢を整えた。

Cウッドでセオ(古馬3勝クラス)を追走して馬なりのまま内から首差先着。持ち前のダイナミックなフットワークで余力十分に駆け抜けた。手綱をとった上村師は「思った通りにできた。細心の注意を払っていい追い切りができた。前走よりピリッとしていい状態」と満足を口にした。

当初は前日27日に追い切りを予定していた。だが、雨で不良まで悪化した馬場を嫌って当日に1日延期を決めた。トレーナーは「1週前に(6ハロン80秒9-11秒2で)しっかりやったし、なるべく負担のかからない最終調整がしたかった」と説明。臨機応変の判断でオーバーワークを避けた。

ダービーでタイム差なしの4着の実績に加え、阪神2000メートルでは2走前にチャレンジCを制している。「操作性の高さとセンスの良さが武器。うちの厩舎で一番G1に手が届く1頭」。直前まで万全の準備を積み重ね、厩舎初のG1タイトル獲得を目指す。