22年京都牝馬Sなどを制し、29日付で競走馬登録を抹消となったロータスランド(牝7、辻野)が同日午前9時半頃、栗東トレセンを退厩した。今後は北海道浦河町の三嶋牧場で繁殖馬となる予定だ。

ポイントオブエントリー産駒で米国産の同馬は、19年9月に阪神でデビュー。21年に3連勝で米子Sを制すると、同年8月に関屋記念で重賞初制覇。22年京都牝馬S1着から臨んだ高松宮記念はナランフレグと首差の2着だった。その後も重賞で2度3着に食い込むなど、地力は健在でラストランとなった高松宮記念では5着に健闘した。

辻野師は「よく頑張ってくれた。7歳牝馬で、G1であそこまで走ってくれて。無事ならと思う気持ちと、まだやれるかなという気持ちがありますが、元気なうちに繁殖にあげられてよかったです。G1制覇は子どもに託したいと思います。厩舎の初めての重賞はこの馬でしたし、つめのトラブルもあって気をつけながらでしたが、一線級で走ってくれました」と話した。

通算成績は26戦6勝。重賞は21年関屋記念、22年京都牝馬Sの2勝。付加賞を含む総獲得賞金は2億6173万5000円。