僕にとってメイケイエールは、競走馬の美しさと難しさをあらためて教えてくれた存在だ。
中年男性のハートも撃ち抜く美しさ、一生懸命すぎる気性の難しさ。厩舎スタッフやジョッキーをはじめ、多くのホースマンの手を焼かせた。その一方で、たくさんのファンに愛された。3冊も写真集が発売され、出版社の方からは「太田さんの記事も(写真集出版の)きっかけになりました」とありがたいお言葉も頂いた。
今月12日に元気な牡馬(父スワーヴリチャード)を出産して母になったと聞き、心からうれしい気持ちになった。
今日17日の栗東で、北海道帰りの武英智調教師と顔を合わせた。早々にノーザンファームを訪れ、自ら撮った母子の写真もご提供いただいた。さっそく感想を取材した。
「初子だけど標準より大きいぐらい。線がきれいで、脚も長くて、品がありそうでしたよ」
鼻筋には母より大きな流星があり、4代母にシラユキヒメを持つ白毛一族の名残(?)を感じさせる。では、ママになったメイケイエールの様子は?
「めっちゃ愛情深いです。子供の姿が見えなくなると鳴くんですよ(笑い)」
息子じゃなくて母親が鳴くとは…。なんともほほ笑ましい。初めての子育ても大変だろうが、良き母となってくれそうだ。
“長男”は早ければ再来年の27年にトレセンへやって来る。願わくば、扱いやすい競走馬になった姿を拝見したい。【太田尚樹】

