6番人気セイウンハーデス(牡6、橋口)が幸英明騎手(49)とのコンビで復活勝利を遂げ、23年七夕賞以来の重賞2勝目を挙げた。
勝ち時計は1分43秒9のコースレコード。屈腱(けん)炎による長期休養明けから復帰後3戦目で鮮やかな変わり身を示した。秋の大舞台での活躍が楽しみとなった。
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直線残り200メートル。幸騎手の右ムチに応え、セイウンハーデスが弾けるように抜け出した。2着馬を寄せ付けず、1馬身3/4差で快勝。勝利に導いた鞍上は「強かった。抜け出すのが早すぎて心配になったけれど」と笑顔で振り返った。
昼すぎまで降った雨の影響でやや重馬場。それでも勝ち時計は1分43秒9のコースレコードが記録された。現行のJRA芝コースでレコードタイムを良馬場以外で樹立されたのは今回が唯一。卓越したスピードを誇示する希少な例となった。レース後の東京競馬場には、雲の間から明るい光が差し込んだ。
苦難を乗り越えての復活勝利だ。昨夏の七夕賞で重賞初制覇を果たすも、右前脚の浅屈腱炎を発症。1年4カ月にわたる休養を余儀なくされた。橋口調教師は「秋に向けて飛躍すると思っていたところだった。本当に残念だった」と振り返る。なんとか復帰にこぎつけたが、2走続けて思うような結果が出なかった。それでも人馬はあきらめなかった。師は「馬が本当によく頑張ってくれている。脚部は今のところまったく問題ない」と目を細める。次走について西山オーナーは「宝塚記念はない。安田記念は登録するかもしれないけれど」。脚元と相談しつつ、焦らず見据えていく。【奥岡幹浩】
◆セイウンハーデス ▽父 シルバーステート▽母 ハイノリッジ(マンハッタンカフェ)▽牡6▽馬主 西山茂行▽調教師 橋口慎介(栗東)▽生産者 鮫川啓一(北海道浦河町)▽戦績 14戦5勝▽総獲得賞金 1億7403万5000円▽主な勝ち鞍 23年七夕賞(G3)▽馬名の由来 冠名+ギリシャ神話の冥府の神

