3回阪神開催のラストを飾るのが新設重賞しらさぎS(G3、芝1600メートル、22日)。主役候補となるのが昨年の2冠牝馬チェルヴィニア(牝4、木村)で、関東から乗り込み、牡馬相手に初代覇者の座を狙う。オークス以降は中長距離を主戦場としてきただけに、久々となるマイル戦への対応が鍵となる。
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巻き返しへの準備が着々と整いつつある。美浦ウッドでの3頭併せの真ん中で、チェルヴィニアが鋭く伸びた。馬なりで6ハロン81秒9-11秒2。前を走るレッドヴェロシティ(古馬3勝クラス)を1馬身半追いかけて内から併入。後方からムチを入れて追い上げてきた最内ブルーベリーフィズ(3歳1勝クラス)には、余力十分に半馬身先着した。
15日には重馬場の美浦坂路でいっぱいに追われ、54秒4-12秒1で駆け上がっていた。太田助手は「先週末、今週と工夫して追い切りを消化し、前回見られなかった面が戻ってきた気がする。最後にビュッと走れるようになってきた」と語る。動きに切れが増してきた。
昨年の2冠牝馬。桜花賞でよもやの13着と大敗を喫したが、オークスでは鮮やかに雪辱を果たし、秋華賞も快勝した。その後はジャパンC4着のあと、京都記念9着、ドバイシーマC6着と思うような結果を残せていない。久々のマイル戦で再浮上を狙う。
距離について太田助手は「忙しくはなると思う。ただ、ここ最近はゲートの出も悪くない。桜花賞は長期休養明けだった。今回は対応してくれるのでは」と見据える。2歳時にアルテミスSを制しており、芝1600メートルの勝ち鞍もある。1週前には息遣いや馬体に良化の余地を残していたが、同助手は「重たさは解消しつつある。動きは悪くない。しっかり攻め馬ができている」と上昇気配を感じ取る。2冠牝馬が、新設重賞の初代覇者に名を刻むか。【奥岡幹浩】

