昨年9月8日に開幕した香港の24/25年シーズンが、来週水曜(16日)のハッピーバレー競馬場開催で幕を閉じます。

シーズンで活躍した人馬をたたえる最優秀人馬の表彰は金曜(11日)夜に行われるチャンピオンアワード贈呈式で行われることになっています。

注目の年度代表馬候補は、どの馬が選ばれてもおかしくない3頭に絞られていて、この状況はエルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーという甲乙つけがたい名馬が争った99年のJRA賞をほうふつさせています。

有力候補に挙げられているのはシーズン8戦全勝(前シーズンから12連勝中)で最優秀スプリンター受賞を間違いないものにするカーインライジング(せん4、父シャムイクスプレス)、12月の香港カップに優勝後、長期の中東遠征を敢行して1月のジェベルハッタで自身3度目の海外G1制覇を成し遂げ、初ダートのサウジCでフォーエバーヤングの2着、ドバイターフもソウルラッシュと僅差を争ったロマンチックウォリアー(せん7、父アクラメーション)、それにロマンチックウォリアー不在の香港競馬を盛り上げて4つのG1に優勝、史上2頭目となる香港古馬3冠を達成したヴォイッジバブル(せん6、父ディープフィールド)です。

選考は香港ジョッキークラブと地元記者代表の計6人による選考委員会によって決定されますが、現地での下馬評が高いのは層の厚い短距離戦線で圧倒的な強さを披露したカーインライジングです。

G1の数はヴォイッジバブルと同じですが、、サトノレーヴを2度にわたって完封するなど、その成績に非の打ちどころはありません。

ヴォイッジバブルには短距離をのぞいた3つの距離カテゴリーで受賞する可能性があり、ロマンチックウォリアーはファン投票によって選ばれる最高人気馬と、4シーズン連続しての最優秀中距離馬受賞の可能性が残されています。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)