力でねじ伏せ初代女王に輝いた-。岩田望来騎手騎乗の4番人気ラヴァンダ(牝4、中村)が外から差し切り、重賞初制覇を飾った。勝ちタイム1分45秒7。今後は権利を手に入れたエリザベス女王杯(G1、芝2200メートル、11月16日=京都)を含め、さまざまな選択肢が視野に入る。2着には6番人気のアンゴラブラック(牝4、尾関)が入り、4歳馬ワンツー決着となった。
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大外から豪快につかみ取った。ラヴァンダは岩田望騎手を背に好スタートを決めると、前半1000メートル60秒8の緩い流れを道中は中団の外で追走。ピタリと折り合うと直線ではぐいぐい加速して差し切った。ゴール後は右手を挙げ、喜びを表した鞍上は「道中の雰囲気も良く、プラン通りでした。あとは伸びてくれるだけと信じていました」と11戦続けて手綱をとる相棒と結ばれた“信頼”で、初タイトルをプレゼントした。
抜群のセンスが持ち味だ。騎手が「逃げも追い込みもできますし、本当に操縦性が高い馬です」と強みを明かした。これまでその強みを武器に、3歳時から重賞で好走を続けてきたが、あと1歩のところで届かなかった。だからこそ、陣営の喜びもひとしお。中村師は「ずっと重賞を使わせてもらって、勝てる力があると思っていた。やっと一つ勝ってくれて良かったです」と胸をなで下ろした。名称が今年から変わったレースの勝利に師は「アイルランドは研修で行っていた時期があって縁があるので…。そういうレース名を勝てて良かったです」と強い思いを口にした。
今後は「少し距離が長いかと思うので…」と指揮官はエリザベス女王杯参戦へ慎重な姿勢を見せたが、4歳秋に充実期を迎えてきたのは確かだ。鞍上が「この馬の走りができれば、G1でも通用すると思う」と大きな舞台を意識させる器。もっと高いステージが、ラヴァンダを待っている。【深田雄智】
◆ラヴァンダ ▽父 シルバーステート▽母 ゴッドパイレーツ(ベーカバド)▽牝4▽馬主 森永聡▽調教師 中村直也(栗東)▽生産者 森永聡(北海道新冠町)▽戦績 16戦3勝▽総獲得賞金 1億6449万円▽馬名の由来 イタリア語でラベンダー

