有馬記念(G1、芝2500メートル、28日=中山)の枠順が25日、確定しました。今年8月いっぱいでフジテレビを定年退職した青嶋達也アナウンサー(60)に「仮想実況」をお願いしました。読めばレースの光景が脳内再生されます。展開の鍵を握る逃げ馬は? ラストは? もちろん最後は「大接戦ドゴォーン!」

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冬の日差しの力強さに救われる中山競馬場。馬場も結局「良」でグランプリを迎えます。区切りの70回目・有馬記念。コーナー6つ、坂2回。さあ16頭、態勢完了…。

スタートしました! 3枠2頭、好スタート! 特にレガレイラ、ルメール。アドマイヤテラも、川田ともども無事に出た。さあ、先行争い。なにがなんでもミステリーウェイ! 有馬初騎乗の5年目松本大輝が思い切って行く! メイショウタバルは? 有馬4勝武豊、競らずに2番手か。ダノンデサイル、無理にはいかず今年は6、7番手。3歳馬ミュージアムマイルは控えた位置。さあ最初のホームストレッチ。大観衆の前に、今年選ばれし16頭がそろい踏みです。

ミステリーウェイ行く。メイショウタバル。で、その後ろは好位置をめぐってぎっしり一団。エルトンバローズ、エキサイトバイオ、マイネルエンペラー、タスティエーラ、シンエンペラー、ダノンデサイルもここ。アドマイヤテラがいて、紅一点レガレイラは、ダノンデサイルを見る形か。ゴール板を通過、これから1コーナーへ。最初の1000メートルは…60秒台の前半。

ミステリーウェイ、迷わず飛ばす。離れて…、単独の2番手に、「日高の夢を乗せて」メイショウタバル、春秋グランプリ制覇へ。2コーナーから向正面。エルトンバローズ、初の距離。エキサイトバイオ、荻野極は公私充実の一年。マイネルエンペラー、今年大躍進の丹内。タスティエーラ、ダービー馬のラストラン。シンエンペラー、この勝負服でアメリカを制した坂井瑠星。ダノンデサイル、ドバイを制したベリーベリー戸崎は有馬連覇へ。アドマイヤテラはここ、今日こそ川田と実力の証明だ。連覇へレガレイラ、今年は追われる立場、今年はルメール。中団後ろは、昨年弥生を制したコスモキュランダ横山武史に、今年の皐月賞馬ミュージアムマイル。ジャスティンパレス、4度目有馬が花道、鞍上団野。後方から二刀流サンライズジパング。シュヴァリエローズは今年のダービージョッキー北村友一。最後方から8歳馬アラタの意地、こんな16頭です。

2度目の第3コーナー手前、「有馬ポイント」。レガレイラ、ルメール動いた! 仕掛けた! そして、ダノンデサイル戸崎も、待ってましたと、連れて動いてプレッシャーをかける。さ~あ、馬群凝縮。ミステリーウェイ苦しくなったか。メイショウタバル、ここで先頭。白い帽子はエキサイトバイオ。レガレイラも、ダノンデサイルも、射程圏内に詰めてきた。シンエンペラー。アドマイヤテラ、炎の川田。ジャスティンパレス。そして、きたきた! ミュージアムマイル、クリスチャン・デムーロ、アクセル全開。 さあ、2度目の第4コーナー、最後の直線!

メイショウタバル粘る。ダノンデサイル迫る。レガレイラも来たっ。シンエンペラー、アドマイヤテラも来ている。ジャスティンパレス。ミュージアムマイルも猛追! あと200。坂を登る! メイショウタバル、ダノンデサイル、レガレイラ。エキサイトバイオ食い込む。ジャスティンパレスの花道か、アドマイヤテラ、シンエンペラー、ミュージアムマイル迫る。並んだ、並んだ、これは大接戦、大接戦のゴーーール!!!

◆青嶋達也(あおしま・たつや)1965年(昭40)8月12日、静岡県生まれ。早大卒業後、88年フジテレビ入社。同期アナウンサーは、有賀さつき、河野景子、八木亜希子。在職中、ダービーは6回、有馬記念は10回実況した。今年8月いっぱいで同社を定年退職し9月からフリーに。現在は、BSフジの「BSスーパーKEIBA」、山形県のフジテレビ系列局さくらんぼテレビの「Newsイット!やまがた」の月~水曜のキャスターも務める。

◆大接戦ドゴォーン! ウオッカがわずか2センチ差でダイワスカーレットに先着した08年天皇賞・秋。フジテレビ系列で実況を担当していた青嶋アナが、ゴール前で「大接戦のゴール!」と絶叫。ウマ娘では「大接戦ドゴォーン!」と表現されている。青嶋さんは今年のインタビューで「取り上げられてうれしい。無我夢中で、必死で、いっぱいいっぱいだった」と話している。