遅咲きの素質馬が、午(うま)年最初の「福」をつかんだ! 4番人気ブエナオンダ(牡5、須貝)が、重賞初勝利を挙げた。道中は5番手で追走し、ラストでしぶとく脚を伸ばし、接戦を頭差で制した。

2着には5番人気ファーヴェント、3着には18番人気ショウナンアデイブが入り、3連単100万円超えの大波乱となった。

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「三が日」が明けたばかりの淀に新しい風が吹いた。ゴール前、馬群から抜け出した2頭にブエナオンダが疾風のごとく襲いかかる。川田騎手の鼓舞に応えて、末脚がはじけた。ラスト数完歩でグイッと頭差で抜け出し、初の重賞タイトルを獲得。今年のJRA重賞1番星に輝いた。

逃げ馬から5馬身ほど離れた5番手集団の外めをスムーズに追走。鞍上は「とてもいい具合で今日を迎えられてたので、しっかりと勝負にいっていいポジションを取りにいこうと思い、あのポジションを選択しました」と振り返る。直線は追うごとに力強くスピードアップし、見事に差し切った。

3歳時はデビュー2戦目の若駒Sで3着と能力の片りんを見せていたが、クラシック戦線には乗れなかった。「若い時からすごく素質の高さを感じる背中ではありましたが、なかなか出世をするのに時間がかかりましたが、こうして重賞を取れるところまで成長してくれましたので、まずは今日しっかり勝ちきったことを褒めてあげたいです」。2勝クラスで長らく足踏みしつつも、昨秋にマイルの距離でオープン入りを果たし、重賞でもチャンスを逃さず、ようやく花を咲かせた。

6月で60歳になる年男の須貝師は、幸先のいいスタートに笑顔を見せる。「秋からグンと良くなっていて、川田ジョッキーも馬のことをよく知っていたからうまく導いてくれた。まぐれじゃないように、力をつけてこれから戦えるようになってくれたらうれしい」。いつかはさらに上の頂点へ-。飛躍の1年を目指す。【下村琴葉】

◆ブエナオンダ ▽父 リオンディーズ▽母 オーサムウインド(ディープインパクト)▽牡5▽馬主 金子真人ホールディングス(株)▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 18戦5勝▽総獲得賞金 1億3156万6000円▽馬名の由来 クールガイ、ナイスガイ(西)