3歳クラシックへの登竜門、日刊スポーツ賞シンザン記念(G3、芝1600メートル、12日=京都)の最終追い切りが8日、東西トレセンで行われた。好評企画「追い斬り激論」では、下村琴葉(ことは)記者が前走で重賞を経験したバルセシート(牡、松下)をピックアップ。原田竣矢記者は1戦1勝のアルトラムス(牡、野中)に注目した。

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ことは ショック…。

原田 どうしましたか。

ことは 2年ぶりに行ったラーメン店の味が変わっていた…。

原田 よくありますよ。ことは先輩、感覚が鋭い証拠です。調教もいつも鋭く見てるじゃないですか。

ことは 今朝はバルセシートが良く見えた。北村友騎手を背に坂路、単走で4ハロン56秒5-12秒1。上がり重点で、ラストは軽く気合をつけられてよく伸びた。推進力があり、活気も雰囲気も良かったよ。

原田 前走の京都2歳Sは1番人気で7着でした。

ことは スタートで大きく出遅れたし、最初のコーナーで力んでしまった。松下師も「幼い部分があって走れなかった」と。中間はゲート練習を重ねて、前走のようなことはないはず。

原田 マイルへの距離短縮も良さそうですね。

ことは 前走は2ハロン延長の2000メートルだったから、集中できなかった面もあったと思う。マイルでは新馬戦を勝っているし、同じ京都が舞台。「勝った競馬場で改めて期待したい。今の馬場もいい」と松下師は話していた。初戦の勝ちっぷりを見ると、外回りも合うんじゃないかな。

原田 僕が推すアルトラムスも新馬戦は3馬身差という派手な勝ち方でした。今朝は岩田望騎手を背にCウッドで5ハロン66秒2-11秒3。併走馬に先着しました。大きなストライドでしなやかに走る姿は、皐月賞馬の父イスラボニータに通じるものを感じます。野中師は「(父に)似てるね。無理はしてないけど時計は出ている。1回使って中身もできている」と納得の表情でした。しかも「ウッドチップでもいい動きをするけど、芝の方がいい動きをする」と実戦でさらに良さが出るそうです。

ことは 気になるのは、1戦1勝というキャリアの浅さだよね。

原田 その点では、新馬戦が17頭立てだったことが大きいです。指揮官も「多頭数の競馬にもうまく対応してくれた」と馬群での競馬を経験したことに好印象でした。もちろん「外回りに替わるのはいい」とコース替わりも歓迎でした。

ことは でも私はラーメンの味が変わるのは嫌だ!

原田 こだわり、強いですね(笑い)。