あのコンビがまた穴をあける。日曜東京メインの東京新聞杯(G3、芝1600メートル、8日)に伏兵エンペラーズソード(せん4)で挑む原優介騎手(25=青木)と高木登調教師(60)は、先週の根岸Sで13番人気バトルクライで2着に食い込んだ。WIN5で5億3990万5240円のキャリーオーバーが発生中。今週も波乱の立役者から目が離せない。
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原騎手がすがすがしい顔で発した。「いや~、あとちょっとだったんですけどね。惜しかったなぁ」。根岸Sで単勝150・9倍の7歳馬を2着に導き、3連単166万馬券を演出。「馬は集団動物でヒエラルキーがはっきりしている動物。内に集まっていた人気馬は道中で自然と消耗してしまったのかなと。バトルクライは前半は後ろでストレスフリーでしたし、ルンルンで走って力を出せました」と狙いがぴたり。3年前の根岸S3着の古豪を見事に復活させた。
今週もイメージはわいている。2、3勝クラスを連勝したエンペラーズソードと今回が初コンビ。1週前追い切りで初めてまたがり、息を合わせた。「馬が近くでいる状態でハミを触ると、頭が上がって難しくなる面はありますけど、すごく走りそう馬です。スタートを出してあげた上で、ハミをいじりすぎないように走ることがベスト」と特徴を瞬時につかんだ。高木師も「話を聞いていて頭がいいことは分かりますね」と鞍上に信頼を置く。
今年はG1馬を含む重賞馬13頭が参戦とハイレベル。エンペラーズソードは今回が昇級初戦で重賞初挑戦なら、下馬評は伏兵で落ち着く。高木師は「周りの馬が怖いのか、とにかくもまれると駄目。前に1頭置いて、その外側の2番手が理想。そこで手綱を持つようなら自分で行っちゃった方がいい」と逃げる手も選択肢に入れる。一獲千金を狙うなら、決して軽視できない人馬だ。【桑原幹久】

