英国のG1競走は、日本の皐月賞にあたる2000ギニーで幕を開けます。
皐月賞は中山競馬場を1周する芝2000メートルで行われますが、本家英国の2000ギニーはニューマーケット競馬場の直線コースを使った、芝のマイル戦が舞台。来月2日(土曜)に開催されます。
ドバイから転戦したルーリングコートが制した昨年は10頭立てでしたが、ダービー馬エイシンフラッシュの父として知られるキングズベストが勝った00年は27頭の多頭数で争われました。
今年の英国牡馬クラシック戦線は例年に増して混戦です。
それも2000ギニーを争う馬たちと、その先のダービー戦線を戦う馬たちの顔ぶれが、くっきり分かれ、それぞれの上位人気はまったく違う顔ぶれ。24年のシティオブトロイ(英2000ギニーは9着)や23年のオーギュストロダン(同12着)など大本命がいて、3冠馬誕生が期待されたシーズンとは異なっています。
本番1カ月前の前売り1番人気は2歳戦3戦全勝でまだ底を見せていないボウエコー(父ナイトオブサンダー)。3戦1勝2着2回ながら、ボウエコーと差のない競馬をしたパブリッシュ(父キングマン)が2番人気で続き、シーズン最後のG1、BCジュベナイルターフを差し切って最優秀2歳牡馬のタイトルをつかんだグスタード(父スタースパングルドバナー)、それにG1デューハーストSで、そのグスタードを退けたゲワン(父ナイトオブサンダー)なども有力馬の圏内に収められています。
人気を集めるボウエコーの鞍上は昨年の英国平地競走で222勝を挙げて今世紀のレコードを更新し、3月に20歳になったばかりのB・ロックネイン騎手。2月に引退したL・デットーリ騎手の再来がうわさされる注目株で、伝説の早撃ち少年ガンマンになぞらえて“ビリーザキッド”の異名をとる期待の新鋭です。
【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

