衝撃の遺伝子は最終世代へ-。サマーマイルシリーズ第1戦・しらさぎS(G3、芝1600メートル、21日=阪神)で、スイープアワーズ(牡6、宮地)が重賞に初挑戦する。父ディープインパクトの産駒は本馬を含め、現6歳世代が最後の世代。転厩後に立て直されて復調を示しており、父譲りの末脚で17年連続重賞制覇の偉業を父の日にプレゼントする。
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伝説の豪脚は息子が色あせさせない。前走を上がり3ハロン32秒9で差し切ったスイープアワーズは、父ディープインパクト×母スイープトウショウという切れ味が武器の名馬を両親に持つ。父母を思い出すような勝ちっぷりに、宮地師は「あの脚はなかなか使える馬はいない。血のなせるわざですね」と目を細める。
復活の転機は年明け。昨年は3勝クラスで2桁着順も続いた。しかし、今年初めに宮地厩舎へ転厩。2着2度の後、3戦目を勝ってオープン入り。指揮官は「前のめりに走る面を修正した。精神面でも自分勝手なところがあった。馬場入り時には誘導馬をつけて“人の指示を待って動くように”という目的で調教した」と改善を施した。「今は1頭でも問題なくなった」と成長を実感する。
末脚の鍵は序盤にある。切れ味だけでなく、発馬が遅めなところも両親に似た。ただ、近走は「ゲートを決めるようになって、好きな位置を取れるようになった。レースの幅は広がった」と自在な位置から持ち味を繰り出せるように変身を遂げた。
紆余(うよ)曲折を経て、ついに重賞へ。週末は雨予報で「できれば良馬場でやりたい」と切れ味を発揮すべく天候を思案。それでも「ここを目標に調整して具合はいい。チャンスはある」と師も馬も初重賞Vに挑む。常に1番人気だった父とは異なり、好走した近3走は11、8、4番人気と決して人気は高くなかった。今回も強豪はそろうが、レース当日は父の日。父には重賞勝利を、そして父の代から追いかける競馬ファンには好配当をプレゼントする。【深田雄智】
◆ディープインパクト産駒 最終世代となる2020年生まれのJRA現役馬は、スイープアワーズを含めて2頭のみ。7歳以上も含めた中央現役のディープ産駒自体も計22頭となっている。直近のJRA重賞勝利は昨年10月京都大賞典のディープモンスターで、今年は未勝利。しらさぎSにはスイープアワーズの他に7歳のサイルーン、ショウナンアデイブもエントリーしている。勝利すれば、初年度産駒がデビューした2010年から17年連続のJRA重賞勝利となる。

