虎が日本ハムに競り負けた。守備ではミスが失点に絡み、打線は先発有原を完全攻略できなかった。一方で救援陣の柱、ジョンソンが出場選手登録を抹消された。日刊スポーツ評論家の山田久志氏は勝利の方程式の再構築をポイントに掲げた。
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阪神はホームではずみをつけたかったが、日本ハムに競り負けた。交流戦の1点差ゲームは3試合連続で1勝2敗(シーズン9勝6敗)だった。
山田 阪神は有原にあれだけ緩急をつけられたらなかなか打てなかった。6回裏に同点としたのも、中田がはじいてなければ追いついていない可能性が高い。一方、日本ハム打線が西に対して窮屈そうに見えなかったのが印象的だ。7回表は北條のミスが絡んでの失点につながって1点を勝ち越されたのは痛かった。
僅差の展開に持ち込むのは、ある意味、今シーズン阪神の勝ちパターン。ただここにきて「8回の男」ジョンソン抹消の非常事態に陥ったことで、おのずと戦い方は変わってくる。
山田 これまでは迷うことなく投入したジョンソンがいなくなった影響は大きい。長いペナントレースでは起こり得ることだが、常識的に考えて1軍登録を抹消するぐらいだから簡単なものではないのだろう。リリーフの柱として相手に嫌がられていたし、打でいえばクリーンアップの一角を欠いたようなものだ。
実際、仮に西が7回を0点で封じ、2-2のまま8回を迎えていれば、阪神ベンチは堂々とジョンソンをつぎ込み、相手の流れを封じ、攻撃に転じて勝機を見出すのがゲームビジョンだった。
山田 正直、ジョンソンの代役は見当たらない。今までは考えなくてもよかったものを、今後は策を講じなくてはいけなくなる。「8回」を例えば藤川1人に任せる、つまり人材で決めるのか、それとも試合の状況、相手の打順で人選を代えるのか…。7、8回を3人でまかなうという手もあるだろう。阪神にとって光明は藤川、守屋、島本らの内容がいいことだ。ベンチワークといえる勝ちパターンの再構築は、監督の腹一つにかかっている。【取材・構成=寺尾博和編集委員】




