日本ハムの沖縄・名護キャンプは14日で第3クールが終了した。ここまで現地で取材してきた日刊スポーツ評論家の森本稀哲氏(40)はチーム浮沈の鍵を握る若手の動向に注目。キャンプ前半戦で目立った選手を投打でピックアップし、現状を分析した。
<野手>
正三塁手の不在の穴を埋めるのは、やはり野村に期待したくなった。動きを見ていると自主トレで体力、技術ともしっかり準備し、攻守で背伸びをせず、できることをレベルアップさせてきたと感じた。
成長の早さに驚いている。入団した頃は打撃で苦しむと感じていた。右肩が下がり、ヘッドが落ちやすい打ち方で外に落ちる変化球に相当やられると思っていたが、昨季見せた活躍が示すように当初の不安を吹き飛ばす進化を遂げていた。今キャンプも難なく全メニューをこなし、攻守で成長を続ける。今季も想像以上のものを見せてくれるはずで、チームとしても野村が順調なら三塁を任せようという雰囲気すら感じた。
野村の対抗馬が樋口だ。オフの取り組みが分かる力強いスイングをしている。野村にとっても刺激となる存在。野村が伸び悩めば樋口が三塁を奪えばいい。それくらい目立っていた。
清宮は打撃フォームで右腰が開く悪い癖が直っていた。1週間ほど右前腕の張りで別メニューとなったことは残念だが、あとは実戦を通して微調整しながら自分の形にできるか。
<投手>
投手陣では吉田、河野、北浦が目についた。7日の紅白戦で投げた3投手は、いずれも初実戦としては十分な内容だった。先発陣は若い投手にチャンスがゴロゴロ転がっている状況。3投手がその気になって開幕ローテに入り、誰にもその座を奪われずに1年間回るんだ-という心づもりでやってほしい。ドラフト1位の伊藤は落ち着いてキャンプを過ごしているのがいい。完成度も高い。個人的には先発として見たい。
<総括>
今季のファイターズは若手から新たに芽が出る“新戦力”がないとAクラスに浮上できないと思っている。昨季は主力が元気に活躍しながら2年連続の5位。プラスアルファの台頭がなければ、順位も上がらないということだ。栗山監督は今季、結果重視で選手を起用していくと聞いている。若手の覚醒が必須の現状だからこそ、奮起を促す意味で、どんな選手も結果が出なければ2軍に落とすくらいの厳しさにも期待したい。




