阪神が交流戦までに広島、巨人と続く大事な6連戦の“頭”を落とした。しかも広島には2勝5敗1分けと分が悪い。

真弓 前年度優勝チームに対し、広島のほうが怖いもの知らずというか、各選手が失敗を恐れることなく、どんどんかかっていこうという気持ちが表れているよね。若い顔ぶれの広島だけにそこに好結果がついてくると勢いになって見える。それは“村上攻略”にも同じようなことがいえるのではないだろうか。

今季8試合目の登板になった先発村上は初回、先頭秋山に初球を左二塁打、暴投を犯した後の無死三塁から、続く野間に右前適時打で先取点を許した。

真弓 去年あれだけ勝った村上だが、今年は相手チームに慣れられたというか、投球の傾向を読まれているような感じを受ける。打者は、自分が追い込まれると、ストライクからボールになるフォーク、あるいは内外角にキレのある直球を決められる意識があるから、今年はどんどん早いカウントから打って出るケースが目立つ。俺が打席に立ったとき? ストライクでどんどん勝負にくるから安心するだろうね。ファーストストライクを打ってくるのは、初回の秋山だけではなく全体的に言えることだ。

広島秋山には4月30日のマツダスタジアムでも、1回に同じ先頭打者で初球ストレートを右越えソロ本塁打にされている。この日の3回1死一、三塁、6番末包にはファウル、ボールで1-1からの3球目フォークをバックスクリーンに運ばれた。

真弓 末包には2回にも初球カーブを左二塁打にされているが、なにも初球からカーブを待っていないはずだ。でも早いカウントでタイミングを外されても、振っていこうという狙いをもたれているようなバッティングだ。それを逆手にとるような投球を考えるべきだろうね。また、阪神打線は対床田にまんまとゲッツーになるような打撃をさせられていた。広島戦はこのままいくんじゃなくて、どこかで「やっぱり阪神は強いな」と思わせるような勝ちを見せつけたい。【取材・構成=寺尾博和】

広島対阪神 3回裏広島1死一、三塁、末包に中越え3点本塁打を浴びた村上(撮影・加藤孝規)
広島対阪神 3回裏広島1死一、三塁、末包に中越え3点本塁打を浴びた村上(撮影・加藤孝規)
広島対阪神 3回5失点の村上頌樹は汗をぬぐいながらベンチに引き揚げる(撮影・上田博志)
広島対阪神 3回5失点の村上頌樹は汗をぬぐいながらベンチに引き揚げる(撮影・上田博志)
広島対阪神 2回裏広島無死、村上は末包に左二塁打を許す(撮影・加藤哉)
広島対阪神 2回裏広島無死、村上は末包に左二塁打を許す(撮影・加藤哉)
広島対阪神 1回、先制点を許した村上は悔しげな表情でベンチに引き揚げる(撮影・上田博志)
広島対阪神 1回、先制点を許した村上は悔しげな表情でベンチに引き揚げる(撮影・上田博志)