藤川阪神の対外試合2試合目は、投手陣が崩壊して大敗を喫した。先発の伊藤将司投手(28)は2回3安打2失点で降板。23年に10勝をマークし、日本一に貢献したが、昨季は4勝に終わった。復活を期す左腕の投球を、日刊スポーツ評論家で元近鉄、日本ハム、楽天監督の梨田昌孝氏(71)が解説した。

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阪神伊藤将の2回の投球が気になった。8番まで右打者が並んだ広島打線に、外角中心のピッチング。ボールが高めに浮いたこともあり、歯止めが利かず、3安打で2失点。1年前の巨人とのオープン戦で初回に7失点し、4勝止まりと波に乗れないシーズンになった。この時期だから、テーマを設定して投げているのかもしれないが、今は結果を求めて、アピールしないといけない立場だ。課題は抑えることだから。

前日15日の投球練習を見させてもらったが、10勝挙げた2年前のような、ベース板上の球の強さはない。だからといって、ボール自体が悪いわけではない。初回は広島ファビアン、モンテロの外国人打者に対し、内角球を使いながら抑えていた。やはりこの投球というのが、鍵を握っていると考える。持ち球にカットボールがあるし、直球も含めて右打者の内角の膝元に投げ込めば、外角のボールが遠く感じるし、ツーシームなどの変化球も効果的になる。

いつも納得のいく球を投げられるわけではない。内外角に、高低を使いながら投げないと。配球によって、ボールを速く見せるテクニックというのもある。梅野もリードで良さを引き出していく必要がある。これは大竹のような技巧派タイプの投手にも言えることだ。

ブルペンを見れば、才木の状態は良さそうだし、昨年先発で結果を残したビーズリーも6回まで安定した内容を計算できそうだ。開幕ローテーション候補は多い。この日の伊藤将のように、外角中心といった偏りのある投球ではシーズンで通用しない。裏を返せば、実績があるだけに、そこを修正すれば、復活する可能性は十分にある。(日刊スポーツ評論家)

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阪神対広島 2回表広島2死二、三塁、伊藤将は内田に左前適時打を打たれて失点する(撮影・加藤哉)
阪神対広島 2回表広島2死二、三塁、伊藤将は内田に左前適時打を打たれて失点する(撮影・加藤哉)