阪神が6連戦の“頭”を取ることができたのは大きいね。先発才木の状態は決して良くなかった。フォークでカウントを稼げないから、スライダーの配分が多くなった。キャッチャーの梅野がうまくリードしながらの配球で勝ちに導いた。
ゲームのアヤは、7回の継投にあった。恐らく阪神ベンチはこの回で才木からのスイッチを考えていたはずだ。しかしDeNAの3番佐野の適時二塁打で1点を返される。3点差になったこの時点で継投に踏み切ったことが功を奏した。
7回2死二、三塁。阪神ベンチは4番牧を迎えたところで及川を投入する。牧、宮崎と右打者が続くから、石井をつぎ込むことも考えられた。だが左腕及川にリリーフを託したのが、この一戦の焦点になった。
牧はボテボテの三ゴロが内野安打になって加点されるが、続く宮崎を遊ゴロに打ち取った。右の強打者が続くところで、あえて及川を投入したところに、左腕に対する信頼度の高さが示された。その後は8回石井、9回岩崎で逃げ切った。
10試合目の登板になった及川の被打率を調べると、対右打者が1割(20打数2安打)、対左打者は0割8分3厘(12打数1安打)。及川が右打者にも使えることを証明しているのはブルペンの厚みを感じさせる。
そしてチームにとっては、4番佐藤輝が破壊力を発揮しているのは心強い。逆にDeNAはバウアーの不振は想定外だろう。阪神に良すぎるほどの好スタートを切られて2つの盗塁を許したのも、敗戦の中の気がかりではあった。(日刊スポーツ評論家)




