野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(46=日刊スポーツ評論家)。交流戦でセを圧倒した原動力とは。
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交流戦はまだ3試合を残すが、パ・リーグの方がセ・リーグより強いのは変わらなかった。特に今年は、セ-パの勝利数の差が過去最多以上となることが既に確定している。試合内容を見ても、パが圧倒するケースが多かった。
なぜ、こうなってしまったのか。パはDH制があるから、パに力が強い投手が増え打者もレベルアップしたから、といったことはよく言われる。実際のところ、理由は一つではないだろう。ただ、今年も改めて感じたのは、バッティングの質の違いだ。
例えば、変化球を続けて見逃し、2ボールになったとする。打者有利のカウントで、パは割り切って勝負を仕掛けスイングする傾向がある。そこで変化球を続けられ空振りしても気にしない。むしろ、リセットして次の球に臨む。同じ状況で、セの打者は待つか、打ちにいったとしても大胆な勝負は仕掛けない。ベンチからのサインかは分からないが、パとは対照的だ。
セパの違いは追い込まれてからも表れる。パの打者は当然変化球を頭に入れるが、強い真っすぐが来る可能性もあるため、対応できるよう準備する。一方、セの打者は追い込まれたら引きつけて、引きつけて、変化球に対応しようとする。結果、ポイントが後ろになり、またタイミングも遅くなりすぎて強い真っすぐがくるとついていけなくなる。
もちろん、全員がそうではない。あくまで全体の傾向としてだ。ただ、パは空振りを恐れないということは言える。もう一つ言えるのは、特にソフトバンクの打者に顕著だが、絶対に引っ張って欲しい場面で大胆に引っ張ることができる。打撃は引っ張りだけで成り立つものではなく、いい打者は打つポイントが引っ張りとなる前にも、逆方向となる後ろにもあるもの。前ばかりだと変化球に空振りするし、後ろばかりだとタイミングが遅れかねない。そういう意味で、パの方が状況に応じてポイントを使い分けられる打者が多い。得点力は高くなる。
パの「負けたら置いていかれる」に対し、セは「勝ったらリードできる」というのが今の交流戦だ。タフな環境でもまれるパの選手は、ますますたくましくなっていく。差を生んだ一因がDH制だとしたら、セも導入する来年からどうなるのか、興味は尽きない。その前に、まずは西武、ソフトバンク、日本ハムの3球団に絞られている交流戦の優勝争いを見届けたい。(日刊スポーツ評論家)









