阪神は11日からの対巨人3連戦を前にイヤな流れを断ち切りたかった。結果的にDeNA、中日と2カード連続で負け越したが、これで巨人と堂々と戦うことができる。

中日が10安打で0点、阪神が2安打で1点だから微妙なゲーム内容だが、これも野球だった。ここからは勝つことがすべてで、本塁打で勝負が決まった典型的な1勝だった。

伊藤将から木下につなぎ、7回から投入された3番手・工藤が2イニングを投げて抑えたというのが大きかった。7回は3人で仕留め、8回は2安打を許したが後続を断った。

ここまで見てきた工藤の魅力は球速160キロ超のストレートだが、実際に投げている球種は変化球が多い。この中日戦でも計8人の打者から3三振を奪ったが、すべて変化球だった。

まず打者としては、通常はあの160キロのストレートに狙いを定めている。速い球にタイミングを合わせているところを、変化球を狙うというのは至難といえる。

つまり工藤に対した打者としては、あれだけストレートが速いのに、ピッチングとして変化球のほうの配分が多い点に、狙いにくさ、打ちにくさがあるということだ。

6回には近本が値千金の今季1号のホームランを放った。いろいろ変えているようだが、これから再び存在感を示してくれることだろう。巨人との戦いは、どちらも投手力がキーになるだろう。(日刊スポーツ評論家)

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阪神対中日 阪神3番手で登板し力投する工藤泰成(撮影・加藤哉)
阪神対中日 阪神3番手で登板し力投する工藤泰成(撮影・加藤哉)
阪神対中日 スタンドに手を振って引き揚げる阪神近本光司(左)と工藤泰成(撮影・加藤哉)
阪神対中日 スタンドに手を振って引き揚げる阪神近本光司(左)と工藤泰成(撮影・加藤哉)
阪神対中日 勝利を祝う阪神ナインに手を振る工藤泰成(左)と近本光司(撮影・宮崎幸一)
阪神対中日 勝利を祝う阪神ナインに手を振る工藤泰成(左)と近本光司(撮影・宮崎幸一)
阪神対中日 阪神3番手の工藤泰成(撮影・宮崎幸一)
阪神対中日 阪神3番手の工藤泰成(撮影・宮崎幸一)
阪神対中日 阪神3番手の工藤泰成(撮影・宮崎幸一)
阪神対中日 阪神3番手の工藤泰成(撮影・宮崎幸一)