プロ野球のキャンプが2月1日から一斉にスタートした。

 巨人担当記者4人で編成されている「チーム日刊スポーツ」も、宮崎市青島のチーム宿舎からほど近いビジネスホテルを拠点に“合宿”が始まった。ヘアスタイルが特徴的な40代のキャップを筆頭に、30代は2番手の私と3番手のオタク系、4番手は20代の一見、堅実派の頑張りマン。キャンプは選手同様にシーズンを戦い抜くための準備期間になる。

 とはいえ、バットを振り込むこともなければ、走り込みもない。体を鍛えるのはほどほどに、取材活動と平行して頭と心を鍛えていく。業務後は4人で食事に出掛けることも多い。生ビールで乾杯。直後に「いや~、今日も疲れましたね」なんて言っていれば時間だけが過ぎてしまう。堅実派と思われていた20代の4番手は先輩の話はそこそこに焼き肉のオーダーは「ミノ!」と即答する。よく食べ、よく飲む。悪いことではない。

 オタク系の3番手は人よりも少し? ぽっちゃりしている。自称モノノフらしい。だから、アイドルの話題に上がると4人の中で最も熱くなる。先日、あるベテラン選手との会食する機会があった。「ももクロのことだったら何でも知ってるんでしょ? 自信があるんでしょ? それぐらいの気持ちで野球の勉強したり仕事に打ち込んでみれば?」。まさに金言だ。野球オタクに変身する可能性を秘めている。

 40代のキャップはバリトンボイスを必要以上に発することなく、我々の会話を見守っている。2番手の私は下2人に負けないようにエネルギッシュなキャンプ期間を過ごすことがモチベーション。どうせやるなら、楽しまなきゃ。毎日の紙面で記者としての成果を発表する場がある。寒空に体を震わせた宮崎から温暖な沖縄に場所を移した。我々にとっての2次キャンプもスタートした(ヘアスタイルが特徴的なキャップはお休み中であと数日で合流する予定)。【巨人担当=為田聡史】