けがで苦しんだ日本ハム谷口雄也外野手(26)が笑顔を取り戻した。

11日の西武戦(札幌ドーム)に今季初めて先発出場し、965日ぶりとなる安打を記録した。「いい1日だったと思えるように、この先どんどん結果を出せるように自分にハッパをかけたいなと思います」。翌12日の同戦では、16年5月19日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来1088日ぶり、本拠地札幌ドームでは15年9月19日以来、1331日ぶりのアーチをかけた。

17年3月に右膝全十字靱帯(じんたい)損傷の手術を受け、昨季は終盤に昇格し6試合に出場するも無安打だった。諦めず自分を信じて練習を積んだ。2月の春季キャンプ直前に自主トレを行っていた千葉・鎌ケ谷でのひと言。「必要とされるポジションは絶対ある。(他の選手の)けが待ちではなくて、そこになんとか割って入りたい」。熾烈(しれつ)な外野手争いの中に食い込み、少ないチャンスをつかんで結果を残した。

昨年末、とあるインターネットの2019年占いを見た。全366日ある誕生日を占った時の谷口の運勢は366位と最下位だった。「裏を返せば、上がるだけなので。しっかりやりなさいよということですね」と笑っていた。シーズン開幕からまだ2カ月弱。プロ9年目、運勢を覆すスタートを切った。【日本ハム担当 山崎純一】