ソフトバンクの宮崎キャンプも最終クールに入った。22日は雨のち晴れの天候で練習も室内からメイン球場へと移った。初日から数えて練習日は17日目。そのうち雨天が4日あった。2日連続の雨に打たれた日もあったが、総じて天候には恵まれたトレーニングになったのではないだろうか。23日のオリックス戦(宮崎市清武)を皮切りにホークスの対外試合も本格化する。

リハビリ組に所属する投手陣は高橋礼、甲斐野、武田、加治屋、大竹ら11人となった。投手陣に故障禍が続いているが、その一方で、キラリと光る存在感を見せている選手もいる。今季6年目を迎えた松本だ。この日、サブ球場で行われたB組と社会人・JR西日本の練習試合に先発し、3回を1四球のみの無安打無失点に封じ込んだ。最速147キロの直球にフォーク、ツーシームなどを駆使して料理した。「全体的によかったと思います。いろんな球を試すこともできた」。満足そうにマウンドを降りた。13日の紅白戦でも1回を3人でピシャリ。17日のヤクルトとの2軍練習試合(西都)でも2回無失点。実戦6イニング無失点投球を続けている。「先発枠」へ大きなアピールとなったことは間違いない。

先発した松本は3回無安打と好投(撮影・梅根麻紀)
先発した松本は3回無安打と好投(撮影・梅根麻紀)

森山1軍投手コーチは言った。「松本? 彼はウチのジョーカーです」。千賀の復帰はメドが立ちつつあるものの、左太もも裏痛の高橋礼など、まだまだ開幕ローテは不透明。キャンプはB組スタートだったが「先発ローテ入り」の目標を失わなかった松本には自信も芽生えてきた。「(開幕を)目標にやってきて、イメージ通りにやれていると思う」。サバイバルの生存競争に6年目右腕は勝ち抜くつもりでいる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】