「千葉ロッテドラえもんズ」が、28日までに完結した。2月15日からファンサービスを自粛中。「こんな時期だからこそ」という中村奨吾内野手(28)の思いから、球団公式インスタグラムでの「Q&A」企画が実現した。井口監督も含めて12人が登場した。

ファンからの質問数は、1万を超えた。2人目の藤岡裕大内野手(26)にはこんな質問が。「ドラえもん描いてみてください♪」。企画運営の梶原球団広報の目に留まった。「面白そう。誰でも知っているし、選手の個性も出るかも」。

練習後の藤岡が描いたのは前歯2本のドラえもん。「ぼくの方がうまいです」と中村奨が追随した。二遊間コンビ…主に藤岡画伯の作品にファンがざわつき、レギュラー化が決定。18歳の佐々木朗は「ま~るかいてちょん♪」と約40年前にリリースの「ドラえもん・えかきうた」を口ずさみ描いた。自宅で描いてきた荻野以外は全員、その場での1発描きだったという。

まさか、プロ野球選手がドラえもんを-。コロナ禍で生まれた前代未聞の企画だった。新作が出るたび、ファンは大喜び。選手間でも話題で、仲間の新作投稿には「いいね」を押した。藤岡は「自分から始めていい流れができて、喜んでいただけた。やってよかったなと思いました。ファンの皆様とすごくつながっている感じがしました」と球団を通じて喜びを表現した。

国民的キャラが意外な形でロッテに一体感を与え、さぁ開幕へ! とその前に、藤岡に確認しておかなくては。なぜ前歯を? 「少しオリジナリティーを出そうかなぁと。ネコなので歯はあるかなぁと」。

ロッテ中村奨の安定感あるドラえもんは藤岡作品を引き立てた
ロッテ中村奨の安定感あるドラえもんは藤岡作品を引き立てた