まさかの事態に広島が苦境に立たされている。17日のPCR検査で菊池涼ら3人が新型コロナウイルスの陽性と判定されたことを皮切りに、20日には鈴木誠、長野ら7人、21日は倉バッテリーコーチが陽性に。22日には森下、高橋昂が管轄保健所から濃厚接触者の判定を受けた。23日には九里が12人目の陽性者となったことが発表された。目に見えないウイルスの猛威は計り知れず、チームに大きなダメージを与えている。
これまで徹底してウイルス対策を講じてきた。昨季中も原則外食禁止とし、遠征地で許可されていたのは散歩やコンビニで買い物する程度。2月の春季キャンプ中も外食は一切禁止で、12球団の中でも特に厳しいと言われるほどの規律を選手も徹底して守ってきた。セ・リーグでは首都圏から離れた最西端のチームで移動時間も長く、感染リスクが多少なりとも高いのはあるだろう。これまで防いできたウイルスも、入ってきた途端に爆発的な感染力をみせているだけに、あらためて脅威を感じる。
21日から予定されていた阪神との3連戦は延期となった。25日から始まる西武との交流戦(マツダスタジアム)に向け、PCR検査を連日行う中、22日からは報道陣シャットアウトで個別練習を再開させた。時間をずらし、マスクの着用、こまめな手指の消毒を行うなどして、厳戒態勢で練習を行っているという。
25日からの西武戦の開催可否については、24日の12球団臨時代表者会議で最終的な決定が下される予定。交流戦の予備日はロッテ戦の予備日の31日を除いて、6月14~17日の4日間しかない。日程的に厳しいが、個人的には延期するべきだと思う。戦力が整わない以前の問題で、感染リスクが抑えられず、不安を抱えた状態で試合に臨む選手がほとんどだと推測される。試合どころではない。「命」を最優先に、選手ファーストの観点で協議されることに期待したい。【広島担当=古財稜明】




