パ・リーグ王者のソフトバンクは26日から日本シリーズを戦う。相手は3位から下克上でCSを突破してきたDeNA。今季は交流戦で2勝1敗と勝ち越したが、大舞台ともなれば別物だろう。最後の大勝負に向けて小久保裕紀監督(53)は秘策を語っていた。「それは全部しますよ。もうしてますけど」。「それ」とは、22年まで9年間DeNAに所属していた嶺井博希捕手(33)への聞き込み調査だ。

「ピッチャーの打撃力であったりとか。性格だったりとか」。嶺井は22年オフに国内FA権を行使し、ソフトバンクに移籍した。捕手だけに古巣のチームメートの性格や力量、クセなども把握している。データ分析班が充実しているソフトバンクだが、データに表れない細かな戦力分析ができるというわけだ。FA補強は単純な戦力アップに加えて他球団の対策もできる。資金豊富なソフトバンクの強みだろう。嶺井は日本シリーズ出場資格者の40人枠に入った。

嶺井は今季のDeNA戦で4打数3安打1本塁打3打点の大当たり。3連戦すべて代打出場で結果を出していた。その後は登録枠の兼ね合いなどで6月12日のヤクルト戦を最後に2軍再調整。シーズンわずか4試合出場にとどまった選手が日本シリーズの登録枠に入るのは異例ともいえる。4年ぶりの日本一は、嶺井がキーマンになるかもしれない。【只松憲】

6月8日DeNA戦で2点本塁打を放つ嶺井
6月8日DeNA戦で2点本塁打を放つ嶺井