<OB戦SoftBank HAWKS 20th ANNIVERSARY SPECIAL MATCH:黒鷹軍7-1白鷹軍>◇23日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクのOB戦は懐かしい顔もあってスタンドのファンとともに楽しませてもらった。グラウンドの選手たちも楽しそうだった。3回に豪快な3ランを放った内川は「すごくいい時間を過ごさせてもらった。胸が熱くなった」と言った。童心に返ったのか、それともギリギリの真剣勝負の世界では感じられなかった野球の「楽しさ」を再確認したのかもしれない。昨季限りでリタイアした和田も15日の引退試合から中7日で再びマウンドへ。左肩は痛かったと苦笑いしていたが、笑顔笑顔でマウンドで腕を振った。
最後は白鷹軍の秋山監督と黒鷹軍の工藤監督の1打席対決。ビションには「代打、俺」の文字とともに秋山監督が打席に向かって遊ゴロに仕留められたが、ホークス常勝のバトンを王会長から託された2人の「共演」にスタンドも沸いた。「工藤監督は僕より1歳下の62歳。すばらしい球を投げていた。なかなか打つのは難しい。ボールが2つにも3つにも見えた」と、秋山監督は目をこすって苦笑いした。それでもベンチから選手たちの動きを見守ってポツリと漏らした言葉は示唆に富んだ。「みんな投げ方や打ち方は現役時代と変わらない。しっかり自分の形がある」。豪快にアーチをかけた内川は1打席目にも左翼線へ適時二塁打。計4打点の活躍でMVPにも輝いた。ユニホームを脱いでまだ2年。老け込む年齢ではないが、両リーグで首位打者に輝いた技術力はそう簡単に衰えるものでもなかろう。
スタンドは超満員に膨れた。福岡移転後のホークスとしては初めて開催されるOB戦。興行的にも成功だったのだろうが、今季、日本一奪回を目標に掲げるチームにとっても意義あるOBの集いだったようだ。前夜(22日)は、王会長をはじめ、秋山、工藤両監督ら約40人のOB選手が福岡市内で会食。今年のチームについても熱い? 議論を交わしたという。
試合後、秋山監督は「日本一奪回を目指して頑張ってもらいたい」とエールを送りつつ「(OB選手は)みんな体が覚えているんだな。若い人たちもしっかり練習してほしい」と、若鷹たちへのメッセージも忘れなかった。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




